2枚の写真は同じものがほとんどですが、違う角度で見てくださいね (クリックで拡大)
ロンドンの北にあるセント・オーバンスSt. Albansのカテドラルで5月20日から23日まで上演された新作コミュニティ・オペラ「アルバン Alban」に、地元大学アート科2年生であるムスメが大学のプロジェクトとして作った小道具が使われました。
オペラは紀元3世紀、ローマ帝国支配化のセント・オ-バンスが舞台で、ムスメの役目は貴婦人のティアラやトーガ(一枚布の長い上着)を留めるブローチ等を作ることでしたが、「こういう材料で、こうやって作るのよ」という指示も見本もなかったので、全工程、試行錯誤しながらコツコツやってました。
自宅を作業場にかれこれ2ケ月間は主にそればかりやっていたでしょうか、当時の資料を参考にしながら自分でデザインを考え、衣装担当者と何度か相談しながら進めていったのですが、その衣装担当というのは、後で知ったのですが、なんとエミー賞とBAFTA(英アカデミー賞)を各2回づつ受賞したという凄い経歴のおばさんでした(Ann Hollowood)。経費節約コミュニティ参加型にしては洒落たデザインの衣装だったのも納得。
カーテンコールの写真。胸から下が見えなかったのは残念ですが、胸に鎖を押さえる四角いものも付けてます
ローマ総督夫人のティアラが最も重要なアイテムでしたが、舞台でも立派に見えて、ムスメも満足だったようです。他の学生が作ったモノもいくつか登場したのですが、ほとんどは明らかに素人の手作りって感じだったのに比べると、ムスメの作品はなかなかの出来だったのでは思い、カーチャンも鼻が高かったです。金属や石に見えるかもしれませんが、そうではなく、resinとcatalystを混ぜたものに色を塗ったものです。
数多く作ったブローチの全てを舞台で実際に使ってもらえたわけではないですが、作る過程で学んだことは多かった筈なので無駄にはならなかったでしょうし、分厚いレポートと一緒に提出した大学の成績も最高点がもらえました。
「おっちゃん、それ私が作ったんよ」と英語でムスメが言うと、
「おお、それは凄いですね、上手上手」と日本語で返事してくれたコーラスおじさん
おばさんの頭と左肩を見てね
コーラスの人たちとは上演前後に話をする機会があったので、一緒に写真も撮ってもらって嬉しそうなムスメでした。オペラについては別に書きますが、なかなか立派な作品だったので、近い将来再演される機会もあるのではないかと。
オペラ自体のことは、もうちょっと待って下さいね。
ムスメの他の作品は、「親ばかギャラリー」→こちら にまとめてあります。