12月6日、、ロイヤルオペラハウスにバレエOndineを観に行きました。
自分で切符を買ったわけではなく、着物仲間の方に誘って頂いたのですが、私好みの舞台横のストールサークルで至近距離から楽しめました。ちょっとだけ見切れましたが、やはり近いのはグー![]()
バレエはチンプンカンプンの私ですので、的外れかもしれませんが、感じたことを一応書いておきましょう。
振付 Frederick Ashton
デザイン Lila de Nobili
音楽 Hans Werner Henze
指揮 Barry Wordsworth
ピアノ Robert Clark
Ondine Tamara Rojo
Prince Palemon Federico Bonelli
Berta Genesia Rosato
Tirrenio Viacheslv Samodurov
その他 Mara Galeazzi, Ricardo Cervera, Hikaru Kobayashi, Samantha Raine, Kenta Kura, Thomas Whitehead and Artists of The Royal Ballet
おっそろしく古めかしい舞台セットと衣装なのですが、それもその筈、アシュトンによる振付の50周年記念なんだそうです。(1958年の初演はかのマーゴット・フォンティーン)
それはお目出度いことだし、古いものを大事にすることは良いことなのですが、しかし、それにしてもなんたる時代錯誤。つい1ケ月前パリ・ガルニエで観た新作バレエ「天井桟敷の人々 」の斬新で洗練されたピカピカさと比べてしまい、子供の学芸会のような設えや衣装に吹き出しそうになっちゃいました。
その古ぼけた古典的な雰囲気が音楽と合っていればまだいいのですが、50年にヘンツェが書き下ろしたジャズっぽくてモダンな音楽とはかなりミスマッチ。音楽自体はなかなか面白いので、それに合わせて新しく振付すればいいのに、と思いますが、バレエではそうはしないのかな?
振付が一昔前の動きなのは当たり前だし、それはそれで一つのスタイルですからいいのですが、話の進み具合ものろくて、しかも同じようなシーンが延々と何度も繰り返されるので、細かいところの意味がなにやらさっぱり。プログラムを買わない私が悪いのでしょうが(高いし後で邪魔になる)、予備知識なくても見ればわかるのがバレエの良いところなのに、登場人物が何か長々と言ってるみたいなので、字幕があればいいのに~、などと思ってしまいました。
お話は、水の精オンディーヌが人間の王子様と恋に落ちるのですが、そりゃ当然反対されるし、おまけに王子にはバータという婚約者がいて、細かいことはよくわからないけど、王子は二人の間で揺れ動くけど結局は浮世の義理だか義務だかでバータと結婚式をしようとして、でもそこに現われたオンディーヌとキスをするとあっさり死んでしまうんですね![]()
そう言えば、王子は何度もキスしようとしたのにオンディーヌが拒んでたわけだ。きっとオンディーヌは「私にキスすると死んじゃうのよ」と伝えたかったんでしょうね。
ほら、字幕があれば王子も死ななくて済んだのに。
この日のオンディーヌは、怪我や産休で休んでる女性陣が多い中、一人でロイヤルバレエをしょってる感のあるタマラ・ロッホ。
元々はアリーナ・コジョカルだったのが、実は暫くなんとあの私が嫌いなロベルタ・マルケス
が踊る予定になってたので暗澹たる気持ちだったのですが、幸い直前にタマラに変更。
タマちゃんは大き過ぎず小さ過ぎずちょうど良い背格好の美人で、バレリーナにしては胸も超ペチャンコではないのでセクシーだし、お芝居も上手。このバレエはオンディーヌの一人舞台みたいなものですから、本当にタマちゃんが踊ってくれて感謝。うっとりさせて頂きました![]()
![]()
王子は踊りの見せ場もなくほとんどオンディーヌの担ぎ役みたいなものなので、フェデリコ・ボネリが上手なのかどうかはわかりませんが、まあ長身で顔も可愛いので充分鑑賞に耐えられます(そりゃパリ・バレエのマチュー・ガニオ の足元にも及びませんけどね)。
童顔なのですごく若く見えますが、3年半前にやったときはコジョカルのオンディーヌの相手役だったそうですから、この役は得意なんでしょう。いつかちゃんとした役でピョンピョンするのを見たいものです。
そう、私は短いチュチュでクルクルピョンピョンするのが好きなので、オンディーヌのように長い衣装で上品でドラマチックに踊ってくれるのはちょっとね。
というわけで、期待通りタマラは綺麗で上手だったし、王子はハンサムだったので満足でしたが、
でも、一人妙な人がいたんですよ・・・![]()
王子の婚約者のバータなんですが、王子がオンディーヌと彼女の両方に惹かれるという設定のようなので、それなりの魅力のあるダンサーにやってもらいたいじゃないですか?
少なくとも、例え踊りは下手でも、若くて可愛い人は舞台にわんさかいるわけだし、それは簡単なことのように思えるのですが、そこは四角四面のバレエ団、この役はどのランクの人が踊るのかって一応決まってるらしく、今日はprincipal character artistは他に空いてる人がいなかったのか、Genesia Rosatoという中年おばさんだったんです。 よく主人公のお母さん役とかで見る人で、もちろんちゃんと踊れるんですが、
どう見ても、ボネリとは母と息子にしか見えないよ!
オペラであれば、役柄にぴったりの歌手を望むべくもないので、例えば親の役の歌手の方が実際には若くても、はたまた父役が白人歌手、母役が黒人歌手で子供役が東洋人でも文句言いませんが、
バレエはビジュアル100%なんですから、こんな違和感そのものみたいな配役はやめて下さいね![]()
隅っこの銀色のおばさんが恋敵。これなら人間でなくてもオンディーヌの勝ち? しかし、カミラとダイアナの例もあるからなあ
折角ROHの会員でもあるし、バレエももっと観たいんですけどね、何かを減らさないと無理・・・
でも、来週、ROHの「くるみ割り人形」を、これは自分で切符を買って、観に行くんですよ。





