(オリンピックの合間に、溜まってるオペラやコンサート記事を片付けなくっちゃ・・)


8月2日はバービカン恒例のMostly Mozartシリーズ最終日でした。


終了後の花火 が目的だったので、正直言ってコンサート自体には大した期待もしてなかったのですが。




Mozart Overture, The Impressario
Mozart Vorrei spiegarvi, oh Dio!; Nehmt meinen Dank, ihr holden Gonner; Popoli di Tessaglia! - Io non chiedo, eterni De, Der Hölle Rache
Mozart Requiem

Academy of St Martin in the Fields
Carlo Rizzi
conductor
Cyndia Sieden soprano
Renata Pokupić mezzo-soprano
Mark Wilde tenor
Andrew Foster Williams bass



それでも、ソプラノのシンディア・シーデンがモーツァルトをどんな風に歌うのか興味はありました。


だって彼女は何度も聴いたことがあるけど、いつもトーマス・アデスのオペラ「テンペスト 」の精霊アリエルで、見掛けはピーターパンに出てくるティンカーベル、超高音ばかりのキーキー声はまるでミニー・マウスという人間離れした役だったので、果たしてまともに歌える人なのかどうかわからなかったんですもの。


そんな彼女がモーツァルトをやってくれるのならそりゃ聴きたいでしょ。


アリエルの不思議な衣装とメーキャップ、身のこなしだと若い女性にも見えたのですが、近くで見たら目尻にシワもあるおばさんでした。


歌ってくれたのは、私にはグルベローヴァのCDでお馴染みの曲がほとんどなので、どうしても比べてしまい・・・



そんなことしたら大絶望に決まってるのですが。


シーデンは高音の張りが売り物なのでしょうから、低音が弱いのは大目に見るとしても、ちょっと弱過ぎ。その上、肝心の高音もかなり不安定でハラハラ。


いくつか歌ったアリアの中で一番有名な「魔笛」の夜の女王の超高音コロラチューラのアクロバット歌唱は、音がスコーン、キーンと鋭く的確に突き刺さってきて欲しいのに、今日の彼女に夜の女王の迫力を求めるのは無理でした。テンペストも、プレミアはきれいに声が出てたけど、数年後のリバイバルのときには随分声が弱弱しかったので、年齢的に下り坂に入ったということでしょうか?



ブーケ2後半はレクイエム。実は生で通しで聴くのは初めてですが、ヴェルディのレクイエムの方がドラマチックで、コンサートで聴くにはいいですね。この荘厳で暗いモーツァルトの方がお葬式のBGMとしてはしっくりくるでしょうけど。


パフォーマンスは、文句をつける程下手ではないですが、とくに上手な歌手がいるわけではないし、舞台の最前列ではなくてオケの後ろでコーラスと一緒に立つんですもの、ソロがよく聞こえなかったわ。近くで聴くためにかぶりつき席を買った私は怒りますむかっ

それもあってか全体がイマイチでしたが、メゾソプラノのRenata Pokupićは歌も容姿も端正でなかなか素敵。


典型的テノール体型(チビころ)のMark Wildeはたしかマイナーなオペラ公演の主役で見た記憶もあるけど、こんなちょい役じゃなくて、ちゃんと歌わせたらまあまあでしょう。


合格点の達しないのはバスンのAndrew Foster Williams。低音でぐっと盛り上げないと、全体に締まりがなくなっちゃうんだから、いくらなんでももっとましな人出せっちゅうの!

この毎年恒例のMostly Mozartシリーズのトリはいつもモーツァルトのレクイエムなんだそうですが、余程の歌手が出ない限り、来年は花火だけを観にいくことにしましょうかね? コンサートの切符が浮く分、ワインでも飲んでた方がいいような。


  (肌寒いロンドンですが、明日はまた意地で夏着物で出掛けます)


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