この記事だけでかききれるかわかりませんが

 

ひとまず書いてみますキョロキョロ

 

 

 

私は言語聴覚士1年目から病院に勤め

 

言語障害を持つ患者さんの言語訓練をしてきました。

 

 

 

最初の職場は、回復期病院という、 

 

“リハビリ専門の病院”につとめました。

 

 

 

医療機関は専門的な知識を持つスタッフがたくさんいて、

 

患者さんをいろんな視点で治療することができ、

 

言語領域だけでない幅広い知識を学ぶことができました。

 

とても充実していましたし、

 

この仕事をずっとやっていこうと思いました。

 

 

 

しかし、

 

ある程度患者さんも担当し、病院にも慣れた2年目のころ

 

私はふと気づいたんです。

 

 

 

“医療保険制度の限界”を・・・・

 

 

 

リハビリに満足して退院される患者さんもいましたが、

 

「もう少しリハビリがしたい」という患者さんもいました。

 

 

 

医療保険は医療処置や医療サービスによって

 

医療点数(=料金)が異なるのですが、

 

疾患や症状によっても料金が異なり、

 

リハビリの必要性が同じ患者様でも

 

継続可能な方となる方とそうでない方がいらっしゃいました。

 

 

 

さらに“加算”といって、

 

特定の診療や処置をした場合に、

 

国から追加の報酬がもらえる仕組みもあり

 

これがあるおかげで、

 

救われる患者さんがいる一方で

 

リハビリを満足に受けられない方もいらっしゃいました。

 

 

やはり病院も会社なので経営的には“加算”対象の方を

 

優先してリハビリをうける流れがありました。

 

 

 

体の麻痺や痛み、言語障害などの症状の改善がある程度見られ

 

なんとか日常生活を送れそうなレベルにまで改善し

 

周りに協力者がいるかなどの環境整備も整うと、

 

病院は早期退院を促していきます。

 

 

 

もちろん、目的もなくダラダラ病院にいることもは

 

患者さんにとってよくないことなので、

 

その点では早期退院は目指すべきだとわたしも思います。

 

 

 

しかし、退院後継続してリハビリをうけた方がよい方も

 

終了となるケースがかなりありました。

 

 

医療保険には限りがあるため、仕方のないことだと思いましたが

 

これがとてももどかしかったです。

 

 

どうしてかというと、

 

現在、治療者である私は  

 

以前は(詳細には今も)

 

“リハビリ患者”(=当事者)だったからです。

 

 

 

私も過去に、入院・手術・リハビリをして

 

退院のタイミングで「リハビリおしまい」といわれ

 

その後苦しい思いをしたことがあります。

 

 

 

私は先天性臼蓋形成不全という股関節の骨が短いという

 

生まれつきの疾患をもっていました。

 

 

 

女性の場合は妊娠・出産後に痛み気づく方が多いようですが

 

運動ばかりやっていた私は小学生のころに痛みが出始め、

 

高校1年の冬に大手術をし3か月入院をしました。

 

 

 

入院中のリハビリを担当してくれていた理学療法士の先生からは

 

「若いから日常生活を過ごす中で自然よとくなるよ」

 

といわれ、退院後リハビリ継続は必要ないとの判断になりました。

 

 

不自由な杖での生活を毎日送るのはとても大変でしたが

 

いつか楽に歩けるようになるとの思いで

 

なんとか毎日を送っていました。

 

 

 

しかし、少しの変化はあるものの

 

思うように改善せず、気づけば2年近く杖生活をし、

 

その後も足を引きずりながら歩く生活が2年以上続きました。

 

 

 

歩くことすらままならない状況がとってもつらかったです。

 

いつ治るかもわからないこの足のことを考えると

 

自分の将来はどうなるんだろうといつも不安でした。

 

 

 

家族に医療関係者はおらず、なんの知識もない私

 

どうしたらいいのかわからないことがとても辛かった

 

 

 

「リハビリもう一回すればいいんだ」ということに

 

きづくまでにもかなり時間がかかりました。

 

 

 

やっと気づけていった整形外科では

 

わたしの足を専門的に見れる方はおらずよくなりませんでした。

 

 

 

でも、「そこがわあなたにあってないんじゃない?」と

 

言ってくれる人はいません。

 

 

 

そこがわたしにあってなくて、病院を変えた方がいい

 

という考えに至るのにも時間がかかりました。

 

 

 

2件目の病院でやっと、わたしの足を専門的に見てくれる

 

リハビリの先生に会えました。

 

 

 

とっても嬉しかった。本当に嬉しかった。

 

よくなる可能性があることをしれたから。

 

夢中で通いました。

 

 

 

改めて言いますが、

 

“気づくこと”って本当に難しいです・・・・

 

だって、

 

病気や障害の知識をみんなもってるわけがありません。

 

 

“わからない”の闇 はほんとうに暗く辛かったです。

 

 

 

美容室や飲食店んど一般的なサービスは

 

自分が受けたいと思えば受けることができますが

 

(店側も大歓迎です。)

 

 

医療や福祉は国からの金銭的保証があるかわりに

 

受けたいと思ってもうけれるわけではなかったり、

 

頻度・回数の調整ができなかったりします。

 

(患者さんが選べない状態にあるのです。)

 

私も今言葉の相談室を立ち上げるのに、いろいろな制度や法律を調べたり

 

ビジネス関連のことを調べていますが、

 

専門外のことを調べるというのは本当にコツがいり難しいです。

 

ネットにはいろいろなことが書いてあるため、

 

正直信頼できる人に聞く情報を頼ることのほうが多いです。

 

それと一緒で、リハビリの必要性を患者さん側でジャッジするの

 

専門的な知識もいるためなかなか難しいことだと思います。

 

 

また、リハビリ業界ではQOLといって“生活の質”を表す言葉がありますが

 

これはリハビリ終了時期を決める1つのポイントとして評価されるべき

 

概念なのですが、今の医療現場で患者さんのQOLまでしっかりみてくれる

 

施設、人は少ないと思います。

 

そこまで見る余裕がなかったり、当事者になったことがなかったり

 

理由は色々あると思いますが、実施病院に勤めていてそう思いました。

 

 

 

歩けるようになっても、痛みがあればメンタルは下がるし、

 

ある程度文章レベルの言葉がしゃべれるようになったけど、

 

話す速度はかなりゆっくりなままで、話す相手が健常者だとまだ難しい

 

となれば、結局話す機会が限られてしまったり、、、、

 

ある程度歩けるようになったし、話せるようになった!

 

それに退院だから、リハビリ終了でいいか!

 

となっては困る方もでてくるんです。

 

 

でも、リハビリスタッフから

 

「歩けるようになったね!リハビリはおしまいです」

 

といわれれば、「もう大丈夫なんだ」と思ってしまいます。

 

「なんだか漠然とまだ不安はあるけど

           先生がいうなら大丈夫か・・・」

 

 

そういう風に思うんだと思います。

 

そして病気も治療が終わり、リハビリも終わった

 

けど何か生きにくい・・・・

 

無意識な方もいると思います。

 

でもそんなもやっとした気持ちを無意識に抱えて生きている人は

 

たくさんいるんです。

 

 

こんな自己体験から

 

 

「患者さんにとって正しく、有益な情報を発信したい」

 

「障がい者の人の本気の社会復帰のお手伝いがしたい」

 

と思うようになり、言葉の相談室を立ち上げることになりました。

 

 

 

また小児のリハビリに関しては

 

①リハビリを受ける場所が少ないこと

 

②就学前で言語聴覚士の個別訓練が終了になるケースが多いこと

 

③就学や進学などライフステージが変わるごとに支援者や

 支援機関がかわり、“継続した支援”が難しい現状

 

この3点を少しでも変える・カバーできるような仕組み、サービス

 

作りがしたいと思いました。

 

③に関しては、親御さんとお子さん

 

どちらの負担もかなり大きいと感じることと

 

幼少期の情緒の発達は成人期以降の精神面の安定に  

 

大きく影響すると言われている点から

 

今すぐにでもカバーすべき問題だと思います。

 

 

 

ちょっと長くなってきたので、

 

今回はこのあたりで締めようと思いますが、

 

 

 

言葉の相談室はまだ私がしたい活動のほんの一部です。

 

障害を持った方の本気の社会参加のお手伝いをするには

 

まだまだいろんな意味で不十分です。

 

 

本気で医療・福祉・介護などの人的ケアをする業界を変えたいと

 

思っている方と今後もっとつながっていきたいですし、

 

色々なサービスや仕組みづくりをしていきたいです。

 

 

また、近々そういう方たちが集まれる場を設けようと計画中ですので、

 

興味のある方はぜひいらしてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし私のようなケースは一般的ではありません。

 

 

多くの方は「リハビリ終了」といわれて、不自由な体のまま過ごしていたり

 

リハビリや療育を受けたいのに受ける場所がない、もしくは十分な頻度で通えていない方だと思います。

 

 

なかには、リハビリが終了になった、もしくはリハビリの存在を知らされなかったために

 

不自由な体や機能のまま日常生活を過ごしている方もいらっしゃいます。

 

 

 

また私が対象とする言語・コミュニケーション・認知機能の障害や悩みは

 

目に見てわかりずらい症状です。

 

どうつらいのかもなかなか言語化しずらかったり、そもそも言語化ができない方もいます。

 

また足のリハビリよりも治るのに時間がかかることが多いです。

 

 

 

そんな言語・コミュニケーション・認知機能の患者さんにとって

 

リハビリ期間がどんどん縮小していく今の医療保険下でのリハビリでは不十分なんです!!

 

納得いくところまでリハビリができていない方が多くいます。

 

 

 

しかし多くの言語聴覚士は医療保険や受給者証、介護保険などが使える施設に所属しており、

 

それらの制度の対象とならない限りリハビリを受けることができない状況です。

 

少しずつ“自費リハビリ”というものが増えてきていますが、

 

私たち言語・コミュニケーション・認知機能領域を扱う

 

“自費リハビリ”はまだまだ少ない状況です。

 

 

リハビリを受けたいときにうけることができる。

 

また言語・コミュニケーション・認知機能領域の後遺症・症状に悩んだときに

 

すぐに相談できる場所を作りたいという思いから教室を立ち上げました。

 

 

 

 

リハビリをすることで、私のように体の痛みがとれたり、

 

もっと動かしやすくなったり

 

言語・コミュニケーション障害の方であれば、

 

もっと上手に聞いたり、話したり、考える力がついたり

 

自己表現がしやすくなったりするんです。

 

 

《生命の危機はないけど、不自由のある人生》

 

とてもつらかったです。

 

 

 

私は足の障害でその不自由さが目で見てわかりやすかったため

 

まだ悩めたのだと思います。

 

 

私が一番こ

 

 

 

 

人には求めるべき欲求、求めていい欲求が5つあります。

 

①生理的欲求

②安全欲求

③親和欲求

④承認欲求

⑤自己実現

足のリハビリよりも回復に時間がかかることが多いです。

 

そして見えにくい分、当事者を含めた周りの家族、支援者へのフォローや環境を含めてのケアが必要な場合があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2年目にもなればある程度の患者さんを担当させてもらい