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文芸春秋 平成5年 定価1600円 長尾宇迦 籠の鳥 小説 鳥取春陽
 
さて本日は籠の鳥です。
 
この歌を最初に聴いたのは加藤登紀子のアルバム「日本哀歌集」であった。
 
1971年の頃だったかな。
 
その歌詞は次のようであった。
 
逢いたさ 見たさに
怖さを忘れ
暗い夜道を ただひとり
 
逢いに来たのに
なぜ出てあわぬ
僕の呼ぶ声 忘れたか
 
あなたの呼ぶ声
忘れはせぬが
出るに出られぬ 籠の鳥
 
籠の鳥でも
智慧ある鳥は
人目忍んで 逢いにくる
 
人目忍べば
世間の人が
怪しい女と 指ささん
 
指をささりょと
恐れぬはせぬが
妾(わたし)ゃ出られぬ 籠の鳥
 
ところが他で調べたらオリジナルと歌詞の違う部分が目立つ所ありで気にかかっていました。
元々はもっと長く13番まであったようです。
 
それはこうです。
 
籠の鳥 
 
作詩 千野かおる 作曲 鳥取春陽 (大正14年)
 
一 逢いたさ見たさに 怖さを忘れ 暗い夜道をただ一人
 
二 逢いに来たのに なぜ出て逢わぬ 僕の呼ぶ声 忘れたか
 
三 あなたの呼ぶ声 忘れはせぬが 出るに出られぬ 籠の鳥
 
四 籠の鳥でも 智慧ある鳥は 人目忍んで 逢いに来る
 
五 人目忍べば 世間の人は 怪しい女と 指ささん
 
六 怪しい女と 指さされても 誠心こめた 仲じゃもの
 
七 指をさされちゃ 困るよ私 だから私は 籠の鳥
 
八 世間の人よ 笑わば笑え 共に恋した 仲じゃもの
 
九 共に恋した 二人が仲も 今は逢うさえ ままならぬ
 
十 逢って話して 別れるときは いつか涙が おちてくる
 
十一 おちる涙は 真か嘘か 女ごころは わからない
 
十二 嘘に涙は 出されぬものを ほんに悲しい 籠の鳥
 
以上のようですが問題にしたいのは七番です。
 
「指をさされちゃ 困るよ私 だから私は 籠の鳥」
 
加藤登紀子は
 
「指をささりょと 恐れぬはせぬが 妾(わたし)ゃ出られぬ 籠の鳥」
 
「指をさされちゃ 困るよ私」と「指をささりょと 恐れはせぬが」とだいぶ印象が違う。
 
恐れはせぬがに強い意志が感じられます。
 
この歌詞の違いに加藤登紀子の強さを感じたものです。
 
が果たして加藤登紀子が変えたのかは不明。
 
森繁の場合はどうだったか?
 
今日はここまで。
 
調査出来次第追記予定。