「寺山修司編著 日本童謡集 昭和47年」


光文社 KAPPA BOOKS 定価580円 昭和47年 寺山修司編著 日本童謡集
副題「青い眼の人形から唐獅子牡丹まで」とあるように子供の為に作られた唄というより、
子供時代にあった、そして聴いていた唄を取り上げている。
新潟出身のジャイアント馬場の記事もある。
平均的でなかった馬場が
「いやな事が重なると唄を歌うんです」
「何の唄?」
「砂山です」
海は荒海~
向こうは佐渡よ
雀泣け泣け~
もう日は暮れた
新潟出身の馬場にとって望郷の唄であったのだろうと。
わらべ唄が人買いの唄
あの子がほしい
あの子じゃわからん
なっちゃんがほしい
ジャンケンポン
勝ってうれしい花いちもんめ
負けてくやしい花いちもんめ
ふるさとまとめて花いちもんめ
これでは意味が通じないと寺山修司。
そしたら
手紙が来て、そこには
「花」は植物の花ではなく「女郎」の花代でいちもんめは一匁でお金の単位。
楽しそうに歌ってはいるが残酷な人身売買の話。
貧しい村で不作続きのあとで娘の身売りを歌ったもので、たった一匁の花代で買われていったのだと。
あの子がほしい(傾城の人買いたち)
あの子じゃわからん(農村の親)
なっちゃんがほしい
勝ってうれしい花いちもんめ(買ってうれしい)
負けてくやしい花いちもんめ(値切られてくやしい娘の親)
ふるさとまとめて(すてて)花いちもんめ(たった一匁の花代で買われて)
となるのだと。
なおこの本には「天井桟敷」のJ.A.シーザーによるギター伴奏用のコード付きである。
寺山修司が実際に歌ってもらいたいからだという事である。
ジャケ(表紙)はもちろん「竹久夢二」
私の大好きなイラスト・レイターの一人。