イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

「ジミー時田と東京ラブシック・ブルースと沢野ひとし画伯」




キング SKF-14 \1300 1960録音 ジミー時田とマウンテン・プレイボーイズ

タイトルはこうだ「駅馬車からバファロー大隊まで」

第1面

1.OK牧場の決闘
2.帰らざる河
3.駅馬車
4.デヴィー・クロケットの歌
5.ハイ・ヌーン

第2面

1.キャプテン・バファロー
2.いとしのクレメンタイン
3.遥かなる山の呼び声
4.テキサスの黄色いバラ
5.ジャニー・ギター

リサイクル店にて見つけた10インチ。

1990年代の中頃か。

しばらくして文庫を見つけた。

「東京ラブシック・ブルース」

読んでなんだか著者に手紙まで出したくなってしまった。

こんなふうにして。


前略 日記風にて失礼します。

本屋で「東京ラブシック・ブルース」を見た。
ハンク・ウィリアムスだなと思った。
レジでお金を払った。
最近お気に入りの沢野ひとしが書いていた。
ジミー時田の名前がでてくる。
ちょうどひと月前にジミー時田とマウンテン・プレイボーイズの10インチを入手していた。
私はレコード・コレクターだ。
リサイクル・ショップで500円なら見逃さない、他に森山加代子も。
「パイのパイのパイ」がはいっている、「ヒット・パレード」第2集の方だ。
あとは「五ひきの子ブタとチャールストン」が欲しいのだが。
そんな事ではなかった。
ジミー時田!ジミー時田!
私等の年代ではあの寺内タケシやいかりや長介、さらに後のドンキー・カルテットのメンバー、
ジャイアント吉田などがかって所属していたカントリー・バンドという知識ぐらいで音は聴いたことが
なかった。
買ったレコードは「駅馬車からバファロー大隊まで」というタイトルだった。
丁寧に歌っている。
資料によるとこのLPはマウンテン・プレイボーイズが初めて単独で吹き込んだファーストLPで
ウエスターン・バンドとしては最初のステレオ録音か?
1960年10月4、5日 文京公会堂にて録音。
内容は副題の西部劇映画主題歌集が示すとおりでハンク・ウィリアムスの曲は1曲も歌われていない。
残念、無念。
本の中でもジミー時田は言っている。
「カントリー音楽を西部劇の主題歌といまだに勘違いしている日本人の客がいるんだよね」
それでプロデューサーと意見が食い違い、レコードにはいつも満足してはいなかった。
テンガロンハットをかぶったスタイルでバンドのプレイヤーがずらりと並んだレコードジャケットには
「ミュージシャンが拳銃を下げちゃいけないな」と。

私はニール・ヤングのレコード・コレクターだ。
ハンク・ウィリアムスもニールのルーツの一人だ。
「ラブシック・ブルース」の国内シングル盤もあるし数枚のLPもある。
さらに驚くべき10枚組CDボックスだって。まーいいか。
ニールはかってハンク・ウィリアムスが所有していたギターを買っている。
マーチンの1928年型。
ニールは1945年生まれで。
私は1952年生まれだ。
ニールはそのギターを曲作りの時とレコーデングの時だけ使っていた。
ニールの曲に「FROM HANK TO HENDRIX」とうい曲がある。
それで充分だろう。
さて「ラブシック・ブルース」だ。
初めてこの曲を聴いたのはアーロ・ガスリーのアルバムだった。
アーロ・ガスリーは'72のHOBO'S LULLABYEと'73のLAST OF THE BROOKLYN COWBOYSできまりだ。
後者に収められている。
実は今でもアーロ・ガスリーのヴァージョンが好きなのだが。

その「ラブシック・ブルース」(もちろんハンク・ウィリアムスのヴァージョンの方)が映画の中で
突然流れてきた時にはおどろいた。
知り合いに頼まれて録画した「ショーシャンクの空に」(1994アメリカ)を見ていた時だ。
無実の囚人の物語である。およそ1時間過ぎた頃だろうか、その曲は静かに始まった。
こっちはびっくりひゃっくり。だって「東京ラブシック・ブルース」を読んだばっかりだもの。
沢野さんはこの映画のこと知っているのだろうか?早速手紙をかきたくなった。
ついでに「駅馬車からバファロー大隊まで」のカセットもあげよう。ひょっとしたら持っていないかも
しれないから。

私の職業わかるでしょうか?

以上の手紙を10数年前に差し上げた事がありました。

お返事の代わりに画伯の個展の案内の葉書を頂きました。

現時点で気にかかる事といえば映画「ショーシャンクの空に」に流れた曲がハンク・ウィリアムスのヴァ

ージョンだったかということ。

ひょっとしてハンク・ウィリアムスもカバーしたオリジナルの人の方かもしれない。

1920年代のエミット・ミラー(オーケー・レーベル)か?


意外だったのがジミー時田の葬儀委員長を立川談志が勤めていたこと。

とここで追加情報。

1986年に鈴木カツさん編集の「SOUTHERN VOICE」を読み返してたらエミット・ミラーの記事が

あった。

「ハンク・ウイリアムズのラブシック・ブルースはエメット盤のコピーだと世間では誤解してるが、

 その真相は、エメット盤よりヒットしたと言われているウクレレ・アイク(パーフェクト盤)を参考に

 した30年代後期のカントリー・シンガー、レックス・グリフィン(デッカ盤)をハンクがコピーした

 ということだった」

とありました。