羽生君 | かおるの部屋

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私の趣味はテレビでのフィギュアスケート観戦です。
こちらのブログでは、テレビ観戦後の感想をお話しします。
ブログタイトルは、NHK杯伝説のコーナー、「豊の部屋」からいただきました。
シーズン中は毎日更新です。

中国杯の男女フリー。
見てないのです。
時差があまりないので、地上波でもゴールデンタイムの放送でしたよね。
でも、地上波だと余計な部分が多いので、BSを録画して見ることが多いです。
今回の男女フリーは、それでも、地上波の放送を見ようと思ってテレビを付けてました。
ただ、3歳児のいる家庭ですから、子供をお風呂に入れて、服を着せて、髪を乾かして、
自分の髪を乾かして・・・なんてやってたら、テレビついてても目に入りません。
そういう日常です。

で、私は洗面所で髪を乾かしていましたが、ドライヤーの音よりもすごい歓声というか悲鳴が聞こえてきたのです。
何事かと思ってテレビを見ましたら、誰かが氷の上に倒れていました。
衝突したんだろうな~ということはすぐにわかりましたが、それが羽生君だということに気付くのに少し時間がかかりました。
羽生君の衣装だと気づいた時には血の気が引きました。
それからは痛々しい映像をずっと見ていました。
動けないで横たわっているのです。ずっと。
これは大事になったと思いました。
しばらくして包帯でぐるぐる巻きになって出てきましたが、ふらふらですよ。
こんなんじゃとても滑れないと思いました。
気になりましたが、なにか違うということに3歳の娘も気が付いたようで、
テレビの映像を怖がっているのです。
テレビを消してくれというので、その後は録画にしてテレビを消しました。

羽生君が強行出場し、ジャンプを5回も転倒しながら滑りきったこと、
衝突した相手の閻涵も強行出場したこと、
羽生君が二位に入ったこと、それらはyahooニュースで知りました。
すぐに帰国して精密検査を受けることも。

今回の衝突事故についてはいろいろ思うことがあります。
あり過ぎます。

まず、羽生君は棄権するべき(棄権させるべき)だった。
羽生君は出たいというでしょう。負けず嫌いの性格もそうですし、オリンピックチャンピオンで、グランプリファイナルの連覇がかかってるとかいう状況を考えると、出たいって言うと思います。
チャンピオンが簡単にあきらめてはいけない。と思ったのだと思います。
が、それは違うと思います。
オリンピックの金メダリストだからこそ、みんなの目標であり模範とならなければいけないと思います。
例え19歳20歳の若者であってもそうです。
危険なこと、危険だとわかっていて目先の試合を優先するようなことはあってはなりません。

そして、本人の意向が出場であっても、本人はアドレナリンも出てるし痛くないと思っていても、まわりの人間が止めなくてはなりません。
コーチやスケート連盟の人間が止めるべきでした。
だって考えてみてくださいよ。
そのときは滑れたかもしれないですけど、滑ったことによって、さらに障害が引き起こされて、
もう二度と滑れない体になる可能性があったんですよ。
羽生結弦という貴重な才能ある将来有望な選手を、目の前でつぶしてるのと同じですよ。
そこのところ、連盟はきちんと考えるべきでした。
今までそういう事故はなかったのが幸運なのでしょうが、こうして重大な事故が起きたのですから、こういう場合の対処方法をきちんと決めておくべきだと思います。


羽生君が強行出場したことによって、当初は棄権とされていた閻涵までもが出てきましたよね。
これで閻涵も不必要な危険にさらしたことになります。
このことについても考えなくてはいけません。

こんな事故は二度と起きてはならないのですが、6分間練習が今の状態で行われる限りは、
同様の事故の危険が伴います。
今度同じような事故が起きても、今回の前例を作ったことによって、棄権しにくくなったといわれても仕方ないことですよ。
「あれだけの事故でけがを負っても羽生は出場したんだから、自分はこれしきのケガで棄権するわけにはいかない」みたいな。
自分の行動がほかの選手にも影響を及ぼすということ、金メダリストならばさらに強い影響力があるということ、その点を考えてほしかったです。


スポーツナビのフィギュアスケートのページには、フィギュアスケーターたちのブログがいっぱい紹介されています。
概ね、羽生君のケガの心配と、棄権したほうが良かったのではないか?という論調です。
なかでもこの方のブログは非常に心に響きました。

至極真っ当なことを言っていると思います。
この方はグラビアアイドルみたいな扱いになってますが、れっきとしたプロフィギュアスケーターです。
連盟の心にも響けばいいなと思います。

結局録画は見ていないですし、BSも録画しませんでした。
ほかの人の演技は見たかったけど(ミーシャ・ジーとか)、やっぱりいろんなこと考えるので見たくないです。