先日、安藤美姫、鈴木明子、織田信成の引退セレモニーが行われたということでニュースになってました。
選手を引退すると、「さん」づけになるんですよね。
ここではどう呼べばよいのやら・・・。
それはさておき。
安藤美姫ですよ。
「波のある選手生活だった」と言ってました。
それを聞いて、
いやいや、鈴木明子だって、将来を嘱望されながら、摂食障害で競技に出れなかった時期もあったし、
真央ちゃんだって体の成長とともにジャンプが安定しなくなって成績が伸び悩んだこともあったし、
みんなそれぞれ波があったよ~。
と思った反面、
そのとおりだね。いろいろあったね。
とも思いました。
ということで、安藤美姫の「波」をご紹介。
2002~2003
世界初女子4回転ジャンプを公式戦で成功させる
2005~2006
トリノオリンピック出場も15位と惨敗
2006~2007
グランプリファイナル出場も、体調不良により体に力が入らず、ほとんどジャンプが跳べずに不振を極める
全日本選手権の演技中に肩を脱臼、自分で肩を入れて無理やりビールマンスピン→
2位に入るも、その後、このケガがもとでビールマンスピンができなくなる
世界選手権優勝
2007~2008
ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ世界選手権で、フリー直前6分間練習で転んでエッジを足に刺してしまい、演技途中で棄権
2008~2009
全日本選手権で本番直前の6分間練習で村主章枝と衝突
2009~2010
バンクーバーオリンピック5位入賞
2010~2011
グランプリシリーズ2戦2勝、全日本選手権優勝、四大陸選手権優勝
世界選手権2回目の優勝
2011~
長期休養
2013
極秘出産、競技復帰、全日本選手権を最後に引退
思いつくまま書くだけでこれだけあります。
これだけ波があっても、というか波があるからこそ、応援したくなるスケーターでした。
やはり天才型のスケーターだと思います。
スケート始めたの8歳ですよ。
3歳とか5歳から始める人が多い中、遅い方だと思います。
ジャンプは「遊んでるうちに跳べちゃった」とか言ってるらしいです。
真央ちゃんがソチオリンピックのフリーで6種類の3回転ジャンプを跳んで最高の演技を見せたのは記憶に新しいですが、
安藤美姫はトリプルアクセル以外の5種類の3回転ジャンプをきれいに決めることができます。
ということは、真央ちゃんの構成を最高難度とすると、2番目に難しいジャンプの構成ができるということです。
優勝した2011年の世界選手権は、5種類の3回転ジャンプを演技後半に次々決めるというプログラムでした。
実際、最後の全日本では、「3サルコウ+3ループ」という、
めったに聞かないコンビネーションに挑戦しようとしたそうです(失敗してしまいましたが)。
引退するには惜しいと思いますが、好きに生きたらいいんじゃないかと思います。
バラエティ出てるの見ると楽しそうですし。
そして、また競技に出たくなったら、復帰するのもありだと思います。
出産後あれだけ短い期間で、国際大会や、激戦の全日本を戦えるだけの体に戻してきたんですから。
安藤美姫選手、お疲れ様でした。
これからも、アイスショーでの華麗な演技を期待しています。