1週間ほど前の話である。
「あのさ、映画の試写会に当たったんだけど行く?」
ある日自宅へ戻ると主夫殿が言った。
そう、主夫殿は大の映画好き。
アタシは映画嫌い。
でもまあ久しぶりだし、試写会なら謝礼が出る場合もあるからいいか。
ということで承諾。
で、いつ?
「9月7日」
時間は?
「知らない」
ん? じゃあ場所は?
「ええっと知らない(にっこり)」
・・・。
で、何の映画?
「え、わかんないよ、そんなの!」
・・・・・・・・。
に、日本映画ですか?
「うん、そう」(←自信満々)
大いに不安。。。
「あとでチケットが来るから、それで確かめればいいぢゃ~ん」
と楽しそうにのたまふ主夫殿を見て、これ以上の質問は止めた。
数日後。
「チケット届いた。場所わかったよ!」
どこ?
「有楽町!」
ち、地名ですかい! 会場の名前はわかりますか?
「ええっとね、トウショウ ホール!」
トウショウ ホール?
トウショウ=東証 ←勝手な思い込み。
東証ホール???
え、それって兜町・・・じゃないの・・・?
「・・・・・・その東証ではありません。東商ホール」
ああ、商工会議所か。だったら有楽町より日比谷の方が近いでしょ?
「知らない」
・・・。で、何の映画かわかった?
「わかんない。書いてないもん」
ええええ、絶対そんなことはない。試写会だったチケットに書いてあるからもう一度見てよ。
「だって”領収書”って大きく書いてあるだけだもん」
実際にチケットを見てみた。
チケットサイズの紙がある。
これは三つ折にされてこのサイズ。
確かに「領収書」の文字がデカい。←謝礼の領収書。
しか~し、よ~~~く見てみるとちっちゃーい字でこのようなことが書いてある:
「当日はテレビCMと少年と犬のコメディ映画「ビ○ゴ」(←某ゲームの名前)を
ご覧いただきアンケートにお答えいただきます・・・」
すみませんけど、映画が日本映画とおっしゃる根拠はなさそうなんですけど。
「・・・」
しかも映画じゃなくてテレビCMがメインだろ、これは絶対に!
「・・・・・・そだね」
まったくーーー。どこが試写会だぁぁぁ。
「うう、行くの止める?(うるうる)」
・・・いや、行ってみよう。面白そうだから。
「うんうん。そうだよね、そうだよねっっ」
そして当日。
映画「ビ○ゴ」が始まった。
出てきたのは思いっきり金髪で青い目で白人の男の子だった。
試写会の席であることを忘れて主夫殿に苦言を申し立てる、
(すみません、思いっきり白人のガキが出て来てますよ)
「そうだね・・・」←退屈そう
(全然、日本映画じゃないんですけど・・・)
「そだね・・・」←さらに退屈そう
細かいことは気にしないとはさすが主夫殿。
ところがである。
見せられた映画は途中を端折られていたため、正確なストーリーがわからない。
それ以前にスクリーンに出てくるのではなく、VTRをプロジェクターで流しているだけ。
とりあえず画像も音声も悪い。。。
(なんだぁぁぁ?)
と思いつつ見ていたのだが、映画は途中で中断された。
中断されると今度はテレビCMを見せられる。
このとき、手元に用意されているコードでコンピュータに繋がれた「つまみ」を右へ左へ回す必要があった。
「面白いと思ったら右へ」「面白くないと思ったら左へ」
しかし、実際は上映中は手元が暗くて全然見えず全然回せない・・・。
しかもCMって長くても30秒である。
そんな短い時間につまみをいちいち回せない。
加えて一つのCMが終わったら瞬時にアンケートに答えねばならん。
はっきり言ってキツい。
隣の席に座っている兄さんは明らかに間に合ってなかった。
主夫殿は相変わらず退屈そうにアンケートに答えている。。。
きっとつまみは回していなかったに違いない(推測)
テレビCMは6本くらい続いた。
見せられたCMは現在放送しているものもあり、過去に放送されていたものもあったし、初めて見るものもあった。
激務のアンケートが終わったら映画の後半が始まる。
再び「ところがである」。
端折られているためなのかなんなのか、えらく途中から再開される。
(おい、話が全然わからんぞ!)
なんだかよくわからなかったが、作品の構造はどうも「TITANIC」に似ているらしい。
(これはハリウッド映画定番の構造なのか・・・?)
などと余計なことを考えてしまった。←結構退屈したらしい。
さて、後半を見た後はさっきと同じテレビCMに関するアンケートに答えなければならなかった。
今度はCMは見せてもらえず、「さっき見たCMについて覚えていることを書いてください」と。
いったいこれは何のアンケートがしたかったんだ・・・?
一つはっきりしているのは、「試写会」ではなく、「アンケート調査」だったらしいことである。
しかも謝礼に一人3千円も払ってまで何を調査したかったんだろう。
正直まったく真意の読めないアンケート調査だった。
しかも当の主夫殿は終始退屈そうにしていた・・・
しっかりしてくれ、発起人!