銀のレリーフ | IPOセカンダリJ型株に関する考察

銀のレリーフ

著名な工芸士が制作したレリーフです。レリーフ部には純銀が8g程度使用されており手作りだそうです。銀の小売価格は1g170円位ですので、金属として1300円程度の価値があると思いますが、1000円位で売られている事があります。本来、銀工芸品は銀地金より価値があり安いのではないかと買っていたら、最近、家の中に銀レリーフが増えて飾る場所がなくなってきました。写真のような富士山の他にもヨット、帆船、馬車、日の丸に鶴亀とか色々バリエーションがあります。

 

ところで、銀は昔、硬貨に使われ明治時代には1円銀貨に24gの銀が含まれていました。これが昭和初期の50銭銀貨に3.5g、1960年代の東京オリンピックの頃の100円銀貨には3g弱の銀含有量と徐々に額面あたりの銀含有量が切り下がり続けています。現代では標準的な記念硬貨である1000円プルーフ銀貨に31gの銀が含まれています。31gの銀の地金価値は4080円で銀貨の販売価格は13500円まで切りあがっています。明治の1円=24gの銀と現代の4080円=31gの銀価格で計算すると、日本円に対して銀価格は150年で4000倍に上昇しました。

 

ここ数十年は日本はデフレでしたし、銀の値段もそんなに変わっていませんが、最近は様子が変わってきています。これら二束三文で購入した銀レリーフも壁の空いているスペースに100年位飾っておいたら、そのうち「純銀レリーフなんて貴重で珍しい!」と世の中の評価が変わっている可能性は否定できないと思いますが、そうなるまでには時間がかかりそうです。ただ、同じ銀工芸品でもより希少で既にある程度価値が認められ、将来もみんなが欲しがるものであれば100年もかからずに短時間で価値は上がっていく可能性があると思うので、そういうものを探した方が早いかもと思います。