投資家とは何なのか | そこねハンターのブログ

投資家とは何なのか

私の中での「投資家」というのは何社も会社や事業をイグジットして、巨万の富を持ち豪邸に住んで週末はワインを片手にヨットに乗っている人という勝手なイメージなのですが果たして本当にそうなのだろうか。

 

そもそも「投資家」とは何なのか。投資家に特別な資格などは不要で、誰でもなることができます。 また、金額の大小も関係ないため、少額でも投資をしていれば立派な投資家です。なのですが、金融商品取引法で定義されている投資家には「一般投資家」と区別された、いわばプロとして「適格機関投資家」、「特定投資家」、など色々あるようです。ここでそれぞれの概略を見てみます。

 

① 適格機関投資家

有価証券残高が10億円以上で1年超の証券会社等の取引実績。

② 特定投資家

金融資産が3億円以上。

③ 一般投資家

上記の①~②以外

 

プロの投資家は金融機関から見るとリスク管理能力が高いと考えられ、適合性の原則や契約締結前交付書面の交付、広告規制等の行為規制の適用除外となりアクセスできる商品の幅が広がり、適格機関投資家は適格機関投資家私募も対象になります。

 

ここで特定投資家については2022年7月から基準が緩和され「FP2級や証券アナリストなどの資格+純資産1億円以上」などの新基準が追加されプロ成りできる個人投資家層が拡大しました。

 

資格や経験については別として、1億円という純資産基準については、この前、亡くなった大江英樹さんの「となりの億り人 サラリーマンでも「資産1億円」という本によると、資産1億円の人はその辺に実は結構いて、大体レクサスに乗っていて、週末は家族と木曽路でご飯を食べ、お昼ご飯は妻が作ったお弁当を食べていたりするようです。

 

そういうその辺にいそうな普通の属性の人の中で、そういう道を進みたいという人が特定投資家としてプロ成りしていくという変化が静かに起きているのが現代であり、必ずしも冒頭のような豪邸に住んでいてワインを片手にヨットに乗っているというわけではないようだ。