育児休業と世帯収入の減少について | そこねハンターのブログ

育児休業と世帯収入の減少について

育児休業を取得すると収入が減るという理由で取らない人がいるという。私の体験に限って言えば、やはり育児休業を取得する前に同じ悩みもあった。しかし私は貯蓄などの蓄えも十分あり投資をしているというのもあり、結果的に1年半育休を取ったが収入はむしろ倍増した。育児休業を取得する前に収入減の対策はできるだけ取った結果でもあるが、当時どんなことを考えていたか振り返ると以下のようになる。

 

①    広くて安い住まいに住み替え

支出のうち、最も費用が掛かるのは一般的には住まいだ。子供が増えると家族が増えて家が狭くなる。また、子供がいるのといないのとでは、子供がいる方が家で過ごす時間が長くなる。だから広くてランニングコストが安い家に引っ越そうと思った。私の場合は前に住んだ家を貸して地価が安い郊外に30㎡広い家をフルローンで買って家賃収入を住宅ローン返済に充てたが、それ以外にも単純に実家の近くで田舎暮らしをするもよし、それぞれの置かれている状況に応じて色々な手段が考えられると思う。

 

②    総合課税で他の所得を上げる

サラリーマンをしていると所得税や住民税がかかるが、育休を取ると収入が減る。1年以上取ると所得税がゼロに近づく。だから他の所得があっても、平時に比べると税金はそれほどかからない。私の場合は子供が生まれる前に当時はやっていたPancakeSwapという暗号通貨を購入して雑所得の利益を出した。また、配当所得や株の譲渡所得などに対して育児休業を取得する年は総合課税を適用するという方法がある。

 

③    子供口座

子供口座については銀行証券などをすぐに作る。私のころはまだ子供NISAがあったのでその枠を全部使う。株式の配当や譲渡所得については確定申告をして総合課税を選択する。源泉分離課税で20%課税された分は38万円程度までは税金がかからないし、それ以上になってもある程度までは税金があまりかからない。

 

④    有給休暇と組み合わせ、月初を期間にいれる

有給がある場合はそれを全部使い切ったうえで育児休業の取得にするが、月初の日が育児休業かどうかで賞与などにかかる社会保険料が変わってくるので夏や冬のボーナス日をカバーするように期間を考慮する。時期によっては分割取得などを活用して複数回のボーナス時期に重なるようにすることも一案である。賞与については算定期間と支給時期がずれていたりして意外と支給時期が後ろになっていたりするので育児休業中の最初のボーナスは満額出たりするケースもあるので収入の金額と時期はルールを正しく把握の上で計算しておく。

 

⑤    投資を増やす

これはその人が置かれている状況にもよるが1年なら1年、2年なら2年の生活費に必要な額を超える分はその期間の収入とすべく、全部投資して、その期間に収入を得る。育児休業の給付金は2か月に1度振り込まれるのだが、最初の180日は67%、それ以降は50%が支給され、税金などがかからない為手取りは意外と減らないという事に育休3か月目ぐらいに気づいた。更にそれ以外にも都道府県などから独自の支援もあり、結構支援は手厚かった。結局、事前にシミュレーションしたほど資金が必要ないと育児休業中に分かり、育休中にも投資を増やした。

 

⑥    地域の助け

高額なサービスを活用する前に、地域の託児所や子育てイベントなどを色々調べてできるだけ積極的に活用する。

 

⑦覚悟を決める

最後は決めればいいだけ。色々な理由をつけて育児休業を取らないというのはあり、貯蓄が減るかもというのも理由になりうるし、そういう理由があっても良いと思う。しかし、貯蓄なんて減ってもいいではないかと覚悟を決める。万が一、復職する際に戻る場所がないならなくてもいいではないかと覚悟を決める。

 

結局はマインドなので、1年超の長期になってくると最後は自分自身の覚悟の問題。