宇野澤組鉄工所(6396) | そこねハンターのブログ

宇野澤組鉄工所(6396)

株式市場の上昇局面の最終局面では資産株の評価が見直されやすいという歴史があり、現在株式を購入して保有している宇野澤組鉄工所(証券コード6396)について記載したいと思います。当社は真空ポンプメーカーですが、時価総額約25億円に対して東洋経済の記事によると約82億円の不動産の含み益があると報告されており、私が知る限り当社の時価総額に対する含み益の比率は上場企業の中で最大規模であり、その含み資産を時価評価した際になり割安水準にあると考えます。

 

当社は明治32年(1899年)に創業し今年は創業120周年で、明治40年に恵比寿1-19-16に事務所と工場を新築しました。昭和52年に恵比寿の工場を玉川へ移転し、昭和56年に渋谷の工場跡地にウノサワ東急ビルを建設し、不動産賃貸業を始めています。ウノサワ東急ビルは恵比寿駅東口から徒歩5分ぐらいの場所にあります。当社の売上の大部分はポンプなどの販売の製造事業によるものですが製造事業自体は営業利益は赤字であり当社の営業利益のほとんどはこのウノサワ東急ビルなどの不動産賃貸によるものです。

 

 

ウノサワ東急ビルは地下1階地上7階建てのビルで延べ床面積は17038㎡ですので、仮に平米単価100万円で試算すると170億円の価値がある試算になります。有価証券報告書によると当社の不動産事業の売上は614百万円であり、当社はウノサワ東急ビル以外にも不動産を持っているようですが、仮に売上の614百万円を4%の表面利回りで割り戻すと不動産には153億円の価値があるという試算になります。私は専門家ではないので本当に幾らの価値があるのかというのは、よくわかりませんが、ここではとりあえず120億円位の価値があると仮定してこの後の分析を進めていきます。

 

 

有価証券報告書によるとウノサワ東急ビルの帳簿価格は14億5300万円であると記載されています。仮に実際の価値が120億円だとすると105億4700万円の含み益があることになります。帳簿価格の14億5300万円を元に算出された当社の純資産は約19億6000万円ですが、含み益を加えた純資産は約125億700万円になります。当社の時価総額は約25億円でPBRは0.2倍水準という事になります。従いまして、同社の株を買うことはウノサワ東急ビルを1/5の値段で買うのと似たようなものかもしれませんが、ビル以外の本業の事業もついてくるのとデフォルト時には債権者が優先されるためそういう単純な話でもないのかもしれません。

 

とは言え本日現在の株価は2100円ですが、これがPBR0.5倍水準まで見直されると株価は5250円、PBR1倍水準まで見直されると株価は10500円となります。そういう日が近いうちに来ることを切に願います。今年は創業120周年だし記念配当も出してほしい。