生保の契約
保険屋さんと打合せして米ドル建て生保を契約しました。2007年にAIGエジソン生命(現:ジブラルタ生命)で米ドル建て生保を契約しましたが、ドル建て生命保険を購入するのは11年ぶりになります。
前回契約した2007年はアメリカの政策金利が5%を超えた水準で推移し、翌年以降のリーマンショックで大きく金利が下がったという年でした。契約内容は29歳から60歳までに31年間で毎年613.21ドル延べ19009ドルを支払い、死亡保障が50000ドルで60歳の中途解約時には解約払戻金26432ドルを受け取れ、それ以降は解約払戻金が約1%づつ増えていくという内容になっています。旧生命保険料控除を受けられますので2万円弱程度の節税効果があります。
今の政策金利は2.5%ですが3月21日のFOMCでは経済成長が減速したとの認識が表明され、今年の利上げ回数予想はゼロに引き下げ、その結果米30年債利回りも3%を割り込んでおり、2007年と同じような状況である可能性もなくはありません。そんな中でrococoさんのブログ記事を見ていて、今の金利水準は2007年ほど高くないのに私の上記の契約内容よりも有利そうな契約をしているという事で検討を開始してみることにしました。
契約内容は41歳男性で9600ドル程度の一時払いで30000ドルの死亡保障がついて基準金利が4.4%で30年後に解約返戻金が23870ドルとなる試算で逆算した実質利回りは3.0%程度(市場価格調整前)です。一時払いで支払ったことで生命保険料控除は受けられませんが、社債などを組み込んで高利回りとなり2007年の契約時と比べて有利な内容になっているようにも見えます。今回、生保で資産形成することに対して感じた利点としては以下の通り。
① 子供ができ500万円までの保険金は非課税で資産継承ができる
② 私が死んだら保険金を教育資金や生活費に充当できる
③ 保険という形を取ることで私の資産とするOptionを保有し続けられる
④ 債券の信用リスクは保険会社が負っており、保険会社の倒産時は最後には保護機構が何とかする
⑤ 私が死んだら保険金が丸儲け、私が長生きしたら30年は3%程度で運用でき、長生きして良し、死んでもよし
私にとって今回の保険購入は子供ができて法定相続人が増えたので、①で開いている500万円の穴を埋める作業であり、その穴を埋める作業を子供が小さい段階で早期に設計して、それを米国債程度の金利で運用できて②~④で保険の機能を備えられ、景気動向を踏まえてタイミングも悪くない可能性があるという事で購入意義があると判断しました。
保険金30000ドルで500万円の穴がまだ6割程度しか埋まっていないので、毎月更改される基準金利を見て、金利と適用レートが良ければ買い増ししても良いかもしれません。ですが私より若い女性であり、私より有利な条件で契約できる妻が加入すべきなので妻に薦めるというのが先かもしれない。

