お得レバレッジ優待投資法について
株主優待を取得するときに表面利回りに騙されがちですが、貰った優待はその価値を最大化して使う(お得レバレッジの最大化)により額面以上の価値があることがあります。優待の表面利回りにとらわれることなく、その本当の価値に着目して優待を取得するのがお得レバレッジ優待投資法です。
例えば山喜(3598)という銘柄があり27700円の投資で1000円の商品券(年2回)が貰えます。優待の表面利回りは7.22%です。この1000円の商品券は普通にスタイルワークスのお店で1000円の商品を購入した場合の価値は1000円になります。
しかしながら、スタイルワークスのお店はお台場のヴィーナスフォートにアウトレットモールがあり商品が割引価格で買えます。更にセール期間であれば30%~50%OFF等で購入することができます。定価2000円の商品が5割引で販売されている商品を1000円の商品券で購入した場合の商品券の価値は2000円であり、お得レバレッジは2倍です。お正月の福袋に適用した場合はお得レバレッジが3倍ぐらいになり、優待の表面利回りは7.22%ですがお得レバレッジ3倍を加味した優待利回りは21.66%となります。
お得レバレッジが高い銘柄はネット通販の大手などで見られます。丸井(8252)の商品券はSparklingSaleやWEBクーポンは正月の福袋で使用することでお得レバレッジが2倍。楽天(4755)はラクーポンなどで75%引きのクーポン購入などに活用することでレバレッジが4倍、GMOインターネット(9449)はくまぽんで80%引きのクーポン購入に活用するとレバレッジが5倍。そのほか、はるやま(7416)の株主優待券はネクタイ又はワイシャツが1枚貰えますが、はるやまよりもトランスコンチネンツで貰ったほうが、定価の高い商品が貰えお得レバレッジが1.5倍程度。鉄人化計画(2404)は飲食券の他に何度でもお酒が貰える会員カードが貰えますが何回でも使えるので使い方次第でレバレッジは無限大です。
このように優待の使い方に選択肢があり、割引商品やより高価な商品の購入に充当できる、繰り返し使用できる銘柄は、表面利回りに囚われることなく、その本来の価値に着目して銘柄を選択するのがお得レバレッジ優待投資法です。逆に「10000円の何とか商品」を優待として出すのだが、届いた商品を見るととても3000円ぐらいしか価値がないだろうというものが届く銘柄というのは良くあります。この場合は逆にお得レバレッジが0.3倍であり表面利回りに騙されて保有しても株価を吊り上げる企業側の錬金術の手助けをしているに過ぎず、優待利回りの観点からは慎重に考える必要があります。