景気は悪いのか? | IPOセカンダリJ型株に関する考察

景気は悪いのか?

全日本トラック協会が四半期ごとに発表するトラック業界の景況感という統計資料を見ていたら、景況感は▲40.7であるという。景況感は悪化しており、数字は全国マイナスだらけであり、貨物輸送量は減っており、輸送代は下落しており、人手不足であり、先行きも悪く、こんなに景気は悪いのか?と目を疑いました。

確かに景気は悪くなってきているとは思うのですが、肌感覚でもそこまで別に景気が悪いとも思わないし、やりすぎではないかと。トラック業界だけの話なのかもしれないし、▲40.7というのも実はそれほど悪くない数値なのかもしれない。そこで、気になって2008年からプロットしてみました。



2013年の4Qだけがプラスで他は全部マイナスであり、慢性的に景況感の数値はマイナスである。直近のマイナス40.7という数字は過去と比べるとそんなに悪い数値ではなかったりする。ただどちらかというと2013年4Qあたりから下落基調にある。

これをマイナスの数値であることに鑑み「ずっと景気が悪い」と捉えるべきなのか上向いている、下向いているというトレンドとして見るべきなのかは難しいが、よく考えてみると本邦は人口がそれほど増えないし、物流事態の効率化や、自動運転やドローンなどのイノベーションに代替される可能性なども考えると、トラック業界の景況感が良くなること自体がないのかもしれない。