Chance favors the prepared minds | そこねハンターのブログ

Chance favors the prepared minds

「チャンスは準備された心を好む」という言葉があります。

2008年のリーマンショックのころに大損をして、下げ相場の速さというものを認識し、それから私も7年ほど投資の経験を積みましたし、その間に次に同じようなことが起こったら、もっとうまく振る舞うと心に決めて、どうしたらよいかというのはそれなりに研究してきたつもりでいました。

現物は損切ラインのストップロスを置いてロスカットをする。人より早く兆候を掴み信用売りで空売りして、オプションでプットを買う。しばらく期間を置いて2段目の下げがあるからナンピン買いはせずに買い向かわない。とは言え、今回の急落時に事前にオプションを仕込んだり信用売りをするほど、兆候が事前に掴めていませんでした。

中国の景気減速など大した話ではないと鷹をくくって、ここまで下げるとも思わずにロスカットもせず売りもせず結局ここまで下がっているのを指をくわえてみてしまいました。しかもちょっと下がったところで買い向かって損失を出してしまいました。かといって落ち着いてきたのに、ここから売るという話でもありません。

結局月曜日から50万円位損しており、結局この7年間大して学んでおらず準備できていなかったという事になります。それでも、7年前でしたら第2回ナンピン買いを繰り出していたでしょうが、その辺は少しは学んだのか月曜日にはドル円の急落時のポジション積上で15万円ほど利益を出しましたし、本日はVIXインバースの買で10万円ほど利益が出ています。中国株も結構持っていましたが下がり始めた2週間ぐらいまでの時点で4割ぐらいはポジションを整理したのも正解でした。

2007年のサブプライムショックで現物買いで立ち向かって、2008年のリーマンショックで撃沈した7年前よりは、うまく立ち振る舞えていると思いますし、これからも困難はあると思いますが、出来るだけ賢明にうまく立ち向かい、出来れば準備をしてチャンスを掴みたいです。ちなみに2007年から2008年の出来事を時系列で振り返ってみます。



2007年夏 
何となく不安な雰囲気が市場を覆い始める。金融工学を駆使した商品が、、、という話題がちらほら出始める。

2007年8月17日頃
サブプライムローンショック、世界同時株安

2008年1月30日
UBSが40億ドルの評価損計上

2008年2月17日
英ノーザン・ロック銀行国有化決定

2008年3月16日
ベア・スターンズ身売り

2008年9月15日
リーマン・ブラザーズ経営破たん


今回の中国景気減速という問題は、どうでもいい、とても小さな問題だと思っています。サブプライムローンの問題も大した話ではなかった。しかし、それを引き金にして、どこかの金融機関の財政が悪化するというのが一番怖い。例えば日本のGPIFはずっと日本株と外国株と外債を買い続けてきたが、今回の円高株安で、もの凄い評価損を抱えた。

GPIFは売らないので含み損を抱えるだけで別にいいのだが、現在37歳の私が年金を受け取る年齢である30年後ぐらいにそのツケが回ってくることになる。そんなGPIFみたいな年金の話はいいのだが、民間の金融機関で最近買いまくったところなどがあればそれは大変な話で、ヘッジファンドあたりで破たんなどの話題が一つ二つ出始めると嫌な兆候である。

上げ100日下げ3日であり、下げ相場というのは速いですから、それを日頃から想定して準備しいざというときに行動に移すということが大事なのだろうと思います。