ロシア株のPER4.6倍というのはやっぱり変だ | そこねハンターのブログ

ロシア株のPER4.6倍というのはやっぱり変だ

最近、ロシアのVTBバンクという名前の銀行株を購入しました。株価が0.04ルーブルで60万株も購入しました。単位が大きいので大富豪のようですが、実際には額面にすると7万円ほど。

昨日の日経新聞にも出ていましたが、ロシア経済は石油資源一辺倒で、プーチン大統領も資源重視で、国営企業が大半で競争が働かず、有効な経済政策が打ち出せておらず、抜本的な構造改革が必要だが、生産性も高まらず、経済成長率も1%代に留まっているとか。

ただ、これと言うのは必ずしもロシア株の平均PERが5倍未満に下がって、ROEが50%を超える銘柄が出ていることや、PBRが0.1倍の銘柄が出ていることや、PERが2倍と言ったロシア株の極端に安い株価水準が適正だと論理的に説明しているものではない、と思う。

経済全体が1%成長している国のPERが2倍の会社へ投資すれば、その会社の業績が横ばいである限り2年で投資金額を稼ぎ出すわけでして、PBRが0.1倍であれば投資金額の10倍の資産を持っている会社の株を持つことになる。

国営企業がGDPの半分以上を占めるということは国に投資しているのと変わらないが、ロシアカントリーリスクの格付けで見てもトリプルB格であり、指標面で見るとこの株価水準はやはり変で、相場というのは行き過ぎるものでして、この株価水準はないと思う。