やはり、よくよく調べると中国株リスクは計り知れない
先週の報道で中国の4-6月の4半期GDPの伸びは7.5%と第一四半期の7.7%から0.2%ぐらい低下した。自慢じゃないが日本なんかずっとマイナス成長だぞ、なんだ0.2%低迷した位で大騒ぎして、まだ7%以上も成長しているから全然良いじゃないか、大した問題じゃないぞ、そんなの。
と、思う訳だが、このGDPの少しの減退が大問題らしく、実際には中国の景気減速は今や世界経済の主要な懸念の1つでもあり、その不安を反映するように香港証券取引所のH株指数は年初の12000位から9000まで20%以上下落して低迷しているのに対して、日経平均は年初の10000円から14000円台まで実に40%も株価が上昇している。
株価収益率(PER)で比較しても、H株は7倍、日経225は18倍と市場の評価は日本株に中国の2倍以上の値段をつけている。この背景について、中国経済と言うのは外国からの設備投資と公共事業によって成り立っている構造の違いがあると言います。
中国では貧富の格差等から国民の不満が高まり、公共事業への積極投資により高い経済成長を維持することにより不満を抑えてきました。その結果、中国ではここ10年ほどGDPの伸びが10%ぐらいで推移して来たのに対して、固定資産への設備投資は年間30%の伸び率で推移して来たと言うのです。
この結果、今や欧米では80%ぐらいの工場の設備稼働率ぐらいが普通なのに対して中国では50%程度と、今でも固定資産が過剰で稼働できない状況に陥っており7%ぐらいの経済成長を保たないと国内の雇用を維持する事が出来ず、6%代になれば政府が景気刺激策を稼働させて7%は死守せざるを得ないだろうと言われています。
このような状況の中で中国の銀行の不良債権比率が増えている事も懸念に挙げられており、銀行株が下がると、中国では銀行セクターが株式市場に占める割合が非常に高くH株で時価総額の30%が銀行(日本のTOPIX500で銀行の占める割合は時価総額10%に過ぎない)なのだそうです。そういう訳で銀行株の下落が中国株式市場全体の下落となる訳だそうです。
まとめますと、
過剰な設備投資➡経済成長率低迷➡設備を稼働できない➡雇用と景気が減退➡銀行の貸し倒れ➡銀行セクター業績不振➡中国株低迷
という構図になっているようであります。中国政府によると内需等へシフトして行くから中国経済のハードランディングはない、と大体みんなそのように言っているが、これいかに。
景気が減速しても、しっかりした競争力の高い製品を作っている会社があれば、そういうのは内需であれ外需であれ成長していくのだと思う。ただ、何でもかんでも買いと言う訳ではないと言う事だ。こういう状況の中、銀行株等はどうなのだろうかとも思う。
と、思う訳だが、このGDPの少しの減退が大問題らしく、実際には中国の景気減速は今や世界経済の主要な懸念の1つでもあり、その不安を反映するように香港証券取引所のH株指数は年初の12000位から9000まで20%以上下落して低迷しているのに対して、日経平均は年初の10000円から14000円台まで実に40%も株価が上昇している。
株価収益率(PER)で比較しても、H株は7倍、日経225は18倍と市場の評価は日本株に中国の2倍以上の値段をつけている。この背景について、中国経済と言うのは外国からの設備投資と公共事業によって成り立っている構造の違いがあると言います。
中国では貧富の格差等から国民の不満が高まり、公共事業への積極投資により高い経済成長を維持することにより不満を抑えてきました。その結果、中国ではここ10年ほどGDPの伸びが10%ぐらいで推移して来たのに対して、固定資産への設備投資は年間30%の伸び率で推移して来たと言うのです。
この結果、今や欧米では80%ぐらいの工場の設備稼働率ぐらいが普通なのに対して中国では50%程度と、今でも固定資産が過剰で稼働できない状況に陥っており7%ぐらいの経済成長を保たないと国内の雇用を維持する事が出来ず、6%代になれば政府が景気刺激策を稼働させて7%は死守せざるを得ないだろうと言われています。
このような状況の中で中国の銀行の不良債権比率が増えている事も懸念に挙げられており、銀行株が下がると、中国では銀行セクターが株式市場に占める割合が非常に高くH株で時価総額の30%が銀行(日本のTOPIX500で銀行の占める割合は時価総額10%に過ぎない)なのだそうです。そういう訳で銀行株の下落が中国株式市場全体の下落となる訳だそうです。
まとめますと、
過剰な設備投資➡経済成長率低迷➡設備を稼働できない➡雇用と景気が減退➡銀行の貸し倒れ➡銀行セクター業績不振➡中国株低迷
という構図になっているようであります。中国政府によると内需等へシフトして行くから中国経済のハードランディングはない、と大体みんなそのように言っているが、これいかに。
景気が減速しても、しっかりした競争力の高い製品を作っている会社があれば、そういうのは内需であれ外需であれ成長していくのだと思う。ただ、何でもかんでも買いと言う訳ではないと言う事だ。こういう状況の中、銀行株等はどうなのだろうかとも思う。