インフレリスク
◎長引く量的緩和解除への道
量的緩和が解除されて金利が上がっていくと
言われています。
しかし、財政赤字の問題でそう簡単に解除
できないだろうと言う意見も多いです。
来年のどこかのタイミングで量的緩和が解除
されたところで、当面は0近辺に近い金利で
推移せざるをえないだろうという見方が
多いようです。
今後、日本は緩やかなインフレになる、
という見方が大半ですが、この状況が長引くと、
地下ではインフレリスクのマグマが
日に日に大きな脅威となっていきます。
◎元本割れリスクとインフレリスク
株式投資を何か怖いもの、
危ないものと考えている人は多いようです。
ここで言っている「危ない」というのは、
100万円投資して98万円になってしまったりする
いわゆる「元本割れリスク」のことを
言っているのだと思います。
一方でインフレリスクと言う見えないリスクも
存在します。100万円を年率3%で運用しても、
物価が年間5%上昇したら100万円の価値自体が
目減りしてしまうというのがインフレリスクです。
今後、どちらかというと警戒すべきなのは、
このインフレリスクなのではないかと思います。
ダイソーでも最近は200円や300円の
商品が増えています。
インフレの脅威はすぐそこまで来ています。
◎アルゼンチンの話
昔、アルゼンチンなどでは毎日毎日野菜の
値段が倍になっていったといいます。
商店の人はその日の売上をしめたら、
急いでその売上を米ドルに変えてやっと
1日の仕事を終えたそうです。
急いで売上をドルに変えたというのが
重要ではないかと思います。
通貨価値が日に日に目減りするわけですから、
明日変えていたのでは間に合いません。
上昇局面では今日買ったほうがいいわけで、
明日買うのはあまりよくありません。
日本でアルゼンチンのような事態が
起こることはないでしょうが、
給料は必要な生活費を確保した上で、
残りはもらった日に、外貨、株、不動産、モノ
などへ分散投資をするという運用が
今後しばらく正しいような気がします。