賃貸と購入のどちらが得か? | そこねハンターのブログ

賃貸と購入のどちらが得か?

コストいろいろ


相場の変動こそあれ、住宅を借りる場合のコスト計算は単純です。

しかし、購入に伴うコストは複雑で入り組んでいます。

ですから購入と賃貸のどちらが得かを議論するのは

非常に難しい話です。


ここでは3640万円のマンションを購入する場合を考えます。
実際に住宅の取得にかかる費用は3640万円よりも
確実に大きくなります。


普通ならローンの支払が残りますし、
管理費などの諸経費がかかるし、税金もかかります。

まずは、その辺の諸費用を中心に実際のコスト負担が
いかほどになるのかを試算してみます。



前提条件


3640万円のマンションを購入する例を考えます。

頭金は1640万円、ローンが2000万円とします。
固定資産税評価額を建物630万円、土地1200万円とします。



コストの種類


不動産購入には以下の諸費用がかかります。



この中から金額が大きくて確実にかかるコストだけ、
ざっくりと見ていきたいと思います。



ローンの利子


20年間で2000万円のローンを組むとします。
金利を2.8%、月々の返済額を6.6万円、ボーナス時26.3万円
試算 すると返済金額総額は2619万円になります。


20年間の利息合計は619万円です。



修繕費積み立てや管理費


マンションの修繕費積み立を月々4000円/月、
管理費を15000円/月
で30年所有すると仮定する。


30年の管理費など合計金額は684万円



固定資産税/都市計画税


毎年かかります。


固定資産税 1830万円/6×1.4%=4.2万円/年
都市計画税 1830万円/3×0.3%=18300円/年


30年の税金の合計金額は150万円を超えそうです。



登録免許税/印紙代/仲介手数料


不動産屋さんの紹介で購入すると
仲介手数料がかかります。


建物所有権移転登記 630万円×0.3%=18900円
土地所有権移転登記 1200万円×1%=12万円
抵当権設定登記 25000円
売買契約書などの印紙代 35000円
仲介手数料 3640万円×3%+6万円+消費税=120.96万円


合計 140万円



合計ハウマッチ?


試算の結果、3640万円のマンションを購入して
30年間維持するのにかかる費用は5233万円です。

ローンの利子だけはうまくやれば削減できる可能性があります。


3640万円=マンションの価格
619万円=ローンの利子
684万円=30年分の修繕費積み立て、管理費
150万円=30年分の税金総額概算
140万円=購入時の手数料や登録料など


合計 5233万円



賃貸 VS 購入


月々10万円で30年賃貸すると、
敷金礼金2ヶ月づつとして賃貸料は

ちょうど3640万円


一方、ローンを組んで3640万円のマンションを
購入して30年維持すると5200万円のお金がかかり、
土地、建物などの資産が残る


土地の値段や金利も上下しますし
借りるのが得なのか買うのが得なのか
非常に予測しづらいです。


・買うなら早く買った方がずっと住めるので得しやすい。

・ローンを組まずに資金が調達できるなら買った方が得しやすい。


という事は言えるかもしれません。