アジアの共通通貨
◎アジアの共通通貨=ACU
本日の朝日新聞に掲載されていた小さな記事によると、
アジアに共通通貨(Asian Common Currency)が
生まれるらしい。2006年からアジア開発銀行が
公表するが当面はアジア各国の通貨安定を
はかる指標にとどまる。実用化は30年ぐらい先
になるとのことだ。
アジアに本当に共通通貨が導入されると、
例えば日本円と中国人民元の間の為替レートは
ずっと固定されなければならない。
各国の中央銀行もなくなり、アジアに新たな
中央銀行ができ、その中央銀行が共通通貨ACUを
発行することになる。
これが可能になれば、円や元は消滅して、
アジア共通通貨だけが流通する。
◎今後の東アジア諸国の取り組み
アジア各国の通貨安定には以下の3つの課題があり、
アジア各国は、今後これらに取り組んでいく事になる。
①アジア各国の政治も為替レートの大きな変動が
ないように運営する。
②外部からの経済ショックをアジア域内で分散して
吸収できるように経済統合を促進していく。
③米ドルの暴落や、アジア通貨の暴落が生じても、
それを協調して吸収できるような通貨協力の仕組みを作る。
こうしてみると、基本的にACUはアジアの強調と
発展に役立つと考えて良さそうである。
◎懸念材料も
一方で共通通貨には問題もあり、各国単位での
インフレ管理や財政赤字の埋め合わせが
従来の方法でできなくなるらしい。
財政赤字の埋め合わせには中央銀行が国債を発行
するが、国債を発行するとマネーサプライが増え、
その国だけ、インフレになりやすい。
例えば日本で財政赤字が増大してインフレリスクが
高まると、中国との間で為替の安定が崩れるため、
共通通貨の元ではこうした不均衡は避けるような
運営をしなければならない。
まあ30年も先の話だが、いずれは共通通貨も
できるのだろうなあと言う気もするが、
そうなったら経済や財政政策などには大きな影響が出そうだ。