6.村上ファンドは何を考えてるか | そこねハンターのブログ

6.村上ファンドは何を考えてるか

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2人のサラリーマンの話


さて、ここに2人のサラリーマンがいるとします。


堅実なサラリーマン、元木君
 

 元木君の年収は450万円、年間支出は200万円、

 貯蓄は800万円です。収入が安いですが支出も少ないです。


エリートサラリーマン、田中君
 

 田中君の年収は800万円、年間支出は780万円、

 貯蓄は1500万円です。収入は多いですが生活も派手です。


田中君と元木君の年収は今後10年、変わらないとします。



結婚相手か、投資対象か


エリートサラリーマンの田中君は年収も高いし、
羽振りもいいし、金も持っています。
これが結婚相手を選ぶなら簡単な話で、
田中君の方がいいに決まっています。


しかし、投資対象としてみると一概にそうは言えません。
元木君は生活がスリムで毎年250万円も貯蓄するのに
対して、田中君は20万円しか貯蓄できないのです。


10年後にお金をたくさん持っているのは元木君なのです。

これが会社であれば一株あたりの純資産が4倍に

増えるので、株価も高くなります。

さて、仮に元木君と田中君が株式会社だったとして、
どちらかの会社に投資するとします。



やり手の機関投資家の場合


エリートサラリーマンの田中君は支出が多く、
このまま行くと10年後に1700万円しか貯蓄を
持っていません。ですが機関投資家はあえて、
浪費家の田中君に投資して、田中株を半分以上、
買い占めました。


そして、田中君に無駄使いを辞めさせて、

年間400万円節約させて200万円で生活するように強いました。
田中君は年間600万円も貯蓄できるようになって、
機関投資家は大きな利益を得ました。



しょぼい個人投資家の場合


もっさーんのようなしょぼい個人投資家は
そういうわけにはいきません。


個人投資家はそんなに株を買い占めて、
経営に口を出せるほどお金を持っていませんので、
堅実な元木君の性格を信頼して、
元木君に投資して10年間放置するわけです。


10年後に元木君の貯蓄額は3300万円に
増えていますから、長い目で見たら堅実な
元木君に投資した方がお得なのです。



知る必要はない


結局のところ、機関投資家と個人投資家では、
考えることも発想も全然違うのです。
ですから、もっさーんのようなしょぼい投資家が
村上ファンドが何を考えているのかを
想像すること自体、全く意味がないです。


村上ファンドが買い占める株は値上がりします。

機関投資家の動きが事前にわかれば、

先回りして便乗して利益を得ることもできます。

しかし、これは、あまり本質的な話ではありません。


村上ファンドの存在は確かに気になりますが、

あまり意識せずに地道にやっていこうと思います。


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