3.ウォータースタート
ウォータースタートについて。
こういう私も実はウォータースタートは苦手でして、強風でもセイルアップしてしまいます。ソウル・サーファー
と言う本を読んでから、サメが怖くなりました。水に浸かっているのも怖くて、なるべくならボードの上に立っていたいです。
◎レディポジションを作る
ウォータースタートをするためにはボードとセイルが下図の方向に向いていなければなりません。ボードは風上、セイルは風下。このレディポジションを作るためには、ジョイント付近を持って風上へ泳ぎます。そうすると、ボードとセイルが自然にレディポジションの方向に向きます。
Fig.1 風向に対するレディポジションの向き
◎後ストラップとマストを持つ
ボードがレディポジションを向いたらマストをボードの上に乗せ、マスト手でマストをつかみ、セイル手で後ろストラップを持ちます。この時、マストはブームの30cmぐらい上を持つようにします。両腕は交差するような体制になります。
◎セイルを水から引き抜く
マスト手を「ズバッ」と風上側へナナメに引き抜き、水から抜いて浮かせます。交差させた両腕を思いっきり開いて引き離すような感じの動作です。この水からセイルを引き抜くことが一番難しいのですが、レディポジションの向きさえきちんと合っていればうまくいきます。
◎立ち泳ぎでボードをコントロール
セイルを水面から引き抜いたら、マストをつかんでいたマスト手をすかさずブームに持ちかえます。このときセイル手は後ろストラップを持ったままです。セイルを水面から浮かせたのちは、ボードを回転させずにクローズ方向(レディポジションの向き)を維持しなければいけません。片手でブームを持ち、片手でストラップを持って、立ち泳ぎの体制でボードの向きをコントロールする必要があります。この体制でラフするにはストラップを押しこみながらマスト手のジョイント加重を弱め、ベアするにはマスト手でジョイント加重を強めるようにします。
◎起きる!
私の場合は先に後ろ足をボードに乗せます。ボードに足を乗せたらセイル手をストラップから離し、ブームに持ちかえます。あとはベアしながら起き上がるだけですが、起き上がる際にはマスト手は目いっぱいノーズ方向に伸ばし、セイル手を引きつける力だけで起き上がるようにします。こうする事でボードがベアし、起き上がってアビーム方向へ抜けることができます。起き上がりの動作に関しては肩ぐらいの高さでビーチスタートができるようにしておく必要があります。