英国のNHS(国民保険サービス)は、ケンブリッジ大学によって様々な集計や研究結果を元に開発された乳がんの予後予測ツール「PREDICT」を公開しています。
このように数字で出された率などは、いずれにしてもあまり過信しない方が正解かと思いますが、(現に私は2.7%の確率と言われる若年性乳がんになってますし 笑)
以前紹介した本には捉え方として「生存率99%でも、自分が残りの1%である可能性もあれば、死亡率99%でも、自分は生きている1%の可能性もある」とあり、集計や統計は全体像を表したもので、一人ひとりの病気の経過を示すものではないという点を頭に入れておくことが大事、と書かれています。
私は、雑誌や情報番組の星占いのように受け止めています。いいことが書いてあると嬉しいけれど、いずれにしてもあまり当てにはしていません(笑)。(逆に悪いことが書いてあっても、「へぇ」です。笑)
それを承知の上で、私のようにやはりとりあえず知っておきたい(笑)という方が他にもいらっしゃればと、ツールを翻訳しました。
「PREDICT」に入力する項目
ツール自体はこちらです。
まず、以下の項目を入力します。
上記すべての項目を入力すると、更に以下の項目が入力可能になります。
結果
すべての項目の入力が終わると、結果が出されます。TableやCurvesなど、いくつかの表示方法を選べますが、個人的にはCurvesとIconsが一番見やすいかと思います。Tableでは各治療法の上乗せ効果を細かいパーセンテージで表示できます。
※以下はとりあえず全項目が出るように適当に入力したものです
Tableで表示した場合:
Curvesで表示した場合:
年数の選択はなく、15年分が一度に表示されます。
Iconsで表示した場合:
結果が「100人中何人」という形で表示されます
最後に、今年1月には日本人の乳がん患者を対象にPREDICTの正確性を検証する結果が発表され、殆どは予測と実際の生存率が数パーセント以内と高い正確性が見られ、65歳以上の枠では、むしろ実際の生存率が予測を上回るという結果でした。
日本の平均寿命が英国より高いことに関連しているのではないか、とのことです。
出典
英国NHSの乳がん予後予測ツール「PREDICT」
日本人患者を対象としたPREDICTの正確性の検証。ページ中間に予測(Predicted)と実際(Observed)の生存率を比較した表があります(Table 1)。
Validity of the prognostication tool PREDICT version 2.2 in Japanese breast cancer patients. (Zaguirre, et al. 2021)
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/cam4.3713





