さて、随分と芝居観劇レポが溜まってしまっているという自分の中でゆゆしき事態・・・苦笑
12月のお仕事は心身ともに疲れ果てて毎日帰宅しています。
どちらかというと肉体的かな・・・。
人が嫌がるだろう雑仕事を率先してこなしているこれがまた結構腰に来る作業で。
只でさえ、齢四十を超えて1番恐れを抱いている箇所であるのに・・・苦笑
脱線したw
遡ること11月29日(土)
そうだ、東上野の古民家ギャラリーを後にして次に目指したのは・・・。
そうだ、そのまま地下深き都営大○戸線に乗り込んで、落合南長○駅で下車。
今から行く会場は駅からちょっと歩く場所にあってしかもこの劇場へのアプローチに際しての最寄駅がなんと4つも選択肢があるのにそのそれぞれがどこから行ってもほぼ同距離で・・・という始末(苦笑)
なんでこんな場所に劇場構えたんだか←
うん!?世●弥の能の理論書!?w
・・・というわけで、この日のソワレはこの芝居を観劇しました。
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=57943
今更ながらに気付いたのですが、この作品をプロデュースした松本●保さんって、松た●子さんのお姉さんではないですか!どおりでどこかで見たことあるお顔だなぁ~と思った。
あらすじはこんな感じ。
周囲に結婚を反対されながらも一緒になった洋次と直子。
二人に通い合う深い愛。ささやかな幸せのなか、
直子が長年わずらっていた病に倒れてしまう。
生まれて出会い、別れ逝くなか、
二人と彼らを取り巻く人々の気持ちが
静かに強く激しく交錯していく。
開演前に会場内を流れる音楽がなんともノスタルジーを擽る様々な文部省唱歌たち。
舞台セットは昔ながらの縁側のある古民家の佇まい。
今日はどうやら古き良き幼き頃の昭和を懐かしめとの天の啓示!?
一瞬、嫌な方向へ想いを巡らせてしまったりもしてしまったが・・・。
その舞台はとても静かにそして穏やかに和やかに始まった。
ごく何気ないささやかな夫婦の日常。
縁側から差し込む穏やかな陽射しと温かな夕焼け色、照明が優しくその場の空気を包み込むように。
そんな静かなさざ波のようなささやかな幸せな毎日が突然・・・・。
波風が立つ出来事が二人を襲い掛かる。
病に倒れ、抱えても抱えきれない様々な想い。
何事かを語る寂しげな背中。
それでも全てを赦そうとするどこまでも深く暖かい・・・その愛に。
ただただ切なくて・・・涙が流れた。
素敵な舞台だったなぁ・・・淡々と。
「公園に日傘を置き忘れてしまったの」
私は・・・。
「雨傘を忘れてきてしまった。」
気付いたのは駅に向かうバスの中。
なんて相変わらずなんだ、いったい私はどれだけの傘を・・・。
もう諦めるのは慣れすぎてしまった。