先日ロンドンとバルセロナでトスカを見ました。どんな役でも優しい役はありませんが、このトスカという役は恋人の為に自分を犠牲にし、殺人をしても助けようとする気が強いオーラのある魅力的な美貌の女優という役です。
その上歌もかなりドラマチックです。
なんて難しいんでしょう。
だからなのか私はあまりいいトスカに出会った事ありません。
そうそう、メトでのヨンチェバはなかなか良かったです。
声が肥大しそうでちょっと流れるのが気になりましたがそれも頭を使って何回も歌っていけば熟成していくでしょう。
しかし今回のロンドンとバルセロナはあえて名前はあげませんが、惨憺たるものと言わざるを得ません。
発声も演技もどれ一つ良くなかったです。その点、男性陣(特にテノール陣)は素晴らしいものでした。
工藤氏によるとバルセロナのハンサムな若いテノールは発声が完璧(中が固定されて道がある)で若い頃のパヴァロッティにそっくりだそうです。
これからが楽しみな歌手がまた増えて嬉しい限りです。
でもなあ・・・ソプラノさん達、負けずに頑張って欲しいわ!
という事で今回はテオドッシュウ女史のトスカを上げておきますネ♪