私がオペラやコンサートで一番気をつける、と言うか覚悟しておく事。
それは連れ合いが感動すると「BRAVO」を恐ろしい声で叫ぶので、
隣りに座っている私は鼓膜が破れない様に注意しなければなりません。
しかもとても恥ずかしいです。
何しろご存知の方もあると思いますが、
20歳の時にあのパヴァロッティに舞台に駆け上がって抱きついた有名話の主なので、
BRAVO言う位どうって事ない、むしろ言いたくて仕方ない、みたいです。
いや、言うのではなく叫ぶ、ですかね。
今回も「トスカ」を見るのにヒヤヒしてしまいました。
何故なら最もBRAVOを言いたい所が、
2幕の「Vittoria,Vittoria!」の所だからです。
そこは高音を決めるテノールの最もいい所なのですが、
音楽の切れ目が少ししかなくBRAVOを入れるのは大変難しいのです。
人によっては連れ合いの大声によって折角の感動が薄れたと思うかもしれません。
しかし連れ合いは頑として
「いや、あそこはイタリアでは必ず言うんだヨ、コレッリを聞いてみろ」と譲りません。
確かにコレッリのパルマ公演ではもうBRAVOやら拍手やらでその後何も聞こえません。
コレッリも凄いけどその後の聴衆の大騒ぎでこちらも興奮してしまいます。
でもメトはあまりBRAVOを言う人はいないし(変な声を出す人は多いけれど)
ビューイング取りでもあるのだから目立つ事はして欲しくない。
そこで「もしテノールよりBRAVOがいい声だったらテノールが可哀そうだからやめなヨ」と言って納得させました(笑)
今でもやっぱりあそこでBRAVO言いたかったってつぶやいてますけどね。
2幕で言うのはあきらめたものの、
しっかり1幕のアリアではBRAVOしています。
もしビューイング見に行く方があったら耳をすませてみて下さい(*^-^*)
歌い手としてはBRAVO言って貰うのはとても嬉しくて光栄な事なんですけどね。
コレッリのBRAVO騒ぎ載せておきます。
引きずられて退場する時まで拍手で音楽が聞こえません。
さすが、イタリアです(笑)