ニューヨークに行ってきました。そしてメトロポリタンでオペラを5本見ました。
メトは昔のイタリア人歌手にとって最後に招聘されお金儲け出来る所でした。
メトに呼ばれる事は売れたという事でした。
へそ曲がりな私にとってそういう上っ面なメジャーさにあまりいい印象はなく、
ビューイングでさえ、行く様になったのはつい最近です。
しかし、ふとした思い付きでウエルテルを勉強しているお弟子ちゃん達とグリゴーロのウエルテルを見に行こうツアーを計画してしまいました。
見たものは
「ウエルテル」2回、「ルサルカ」「清教徒」「カルメン」。
いやあ、実に有意義な旅でした。
大好きな買い物(アウトレットでの)。
背が小さいクセに外人体系なのでオシャレ着のほとんどを外国で調達する私には、
ドレスもあるアメリカがやっぱり天国でした。
そして食事も美味しかったし、何より毎日オペラという贅沢さは答えられませんね。
今回期待していなかった「清教徒」でのカマレナ(美しい声の正統派で声も歌い方もヤング・、ディ・ステファノみたい)、「カルメン」のアロイカや他のキャストの素晴らしさにびっくりもし大変感動しました。
「ウエルテル」は相変わらずグリゴーロが熱演でロイヤルで演じた時より演出の関係か、
ラブシーン?がより濃厚で動きも激しかったでしたが、
ちょっと開けすぎかな?という気がしました。
開けると派手な声になるのでついやりすぎてしまいがちです。
本人がわかっていればいいのですが、気がつかないうちに調子が悪くなってしまうのでもう少し注意してみたらどうかしら?と思いました。
今回「カルメン」のホセはアルバレスでしたが案の定降板しました。
ローマのトロヴァトーレも降りたみたいだし。
秋にパリでトスカを見たときに、アレ?っとおもったのですよね、発声が乱れてるなって。
本当に歌は難しいものです。自分で気がつかないうちにフォームが崩れ、それを治すのがまた一苦労なのです。基本を知らなければ引退するしかありません。
さて、とっても楽しかったので、また来年行きたいなあ、と思ってます。
ドミンゴのルイザ・ミラー見たいしね。
お陰様でとっても勉強になったので、今歌う気満々です。
カマレナの様に美しく歌いたい!

