残念なソプラノ・・・ | オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生

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主催している「ありどおろ座」オペラ団の情報や合唱の練習など音楽家としての生活です。

これは偏見なのかもしれないが・・・

ソプラノはなかなか育たない。
昔から色んな子がいたけどほとんど育たなかった。
多分私の対処の仕方が悪いのだろうけれど自分の声種が育たないのは何とも歯がゆい。

ソプラノは一見華やかでみんなが憧れるけれど、
実は技術と精神力が最も問われる声種だ。
逃げも隠れも出来ないのはテノールも同じだけれど、
やはり女性は身体の構造もあって、と言うのは、
簡単に言うと月一の生理に精神も肉体もズタボロになる場合があるから大変なのだ。
その代り身体は柔らかく出来ているので、
若いうちは考えもなしに楽に高音が出てしまう。

先日あるイタリアの有名ソプラノのリサイタルをテレビで見たが、
雰囲気と生まれ持った美声で歌曲はごまかせる事は出来ても、
高音の技術を全く持っていない残念な演奏だった。
これじゃもうドラマチックな役はやらない(出来ないの間違いでしょう)とか言うはずだけど、
おっとどっこい、ミミだってドラマチックなんだよね。

まあオペラとか言っても結局みんな顔とオッパイしか見てないんだから(笑)
視聴者としてならどうでもいいけど・・・
情けないね。

今うちはやっとテノールが育ってきてるけど・・・
ソプラノももっと頭使って育ってほしいですな。