カバリエ50周年コンサート | オペラ歌手くみバードの、ひたすらオペラな人生

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主催している「ありどおろ座」オペラ団の情報や合唱の練習など音楽家としての生活です。

フィレンツェで年越ししてバルセロナからたった今帰って来ました。
メインは3日のバルセロナでカバリエ50周年コンサート!

私にとってカバリエは学生時代のソプラノのお師匠様です。
新しい曲を練習する時は必ずカバリエを聴いていました。
そのうちカバリエに似てると言われましたが。
あんな美人じゃないし、あんな美声じゃないけど・・・
太り方が似てるかもうまい!

ところで、このコンサート、行ってとっても楽しかったです。
カバリエを聴くのが目当てでしたが(もう77歳か78歳です)、
ゲストの豪華だった事!

まずマイスタージンガーの序曲に続いて(何でマイスタージンガーだったんだろう?)
カバリエが「コレ、初めて歌うのよ」と、ハバネラを合唱付で歌いました。
高音は流石に音程が下がりますがフォームがいいせいで中音は奥行きのあるごつい声でした。

そして司会に回り、3人のお弟子(?)の若いソプラノが歌いました。
3人とも(韓国人、ロシア人、どこの国かわからないが黒人)カバリエの雰囲気はありますが学生の様な歌で退屈しました。

それからロシア人のテノール、この人は声は今いちだけど、その明るさに少し救われました。
テノールはカバリエの娘ともオペラ座の怪人を歌いました。
カバリエの娘はミュージカル歌手ですがどう聞いてもメゾの声ですね。
高音がいくら出ても曲がってないです。

さて後半が始まり、なんとフローレスが出てきて「Questa o quella]を歌いました。
前日「シャモニーのリンダ」でイヤって言う程ハイCを出していましたが健在でした。

そしてカルロス・アルバレス、ホアン・ポンスに続いて最後はホセ・カレラス!
さすが!カバリエです。
と言うかみんなカバリエ一家です。
カバリエはダンナがテノールで確か弟がマネージャーだったと思います。
昔、師匠のマエストロがカバリエはとてもいい人だ、歌手ではめずらしい、特にソプラノでは、
と言っていましたが、わかる気がします。
歌手だけやっていると歌手の意地が出てきて人の演奏が聴けなくなってしまう人が多いです。
歌う他に企画の仕事もしていると一歩ひいて他の歌手をたてなけれなならないので、
歌手特有の我儘をおさえられるのかも。
連れ合いは「商売人カバリエ」とも言っておりましたがウッシッシ

そうそう、特別席にアラガルとブロスがいたんです!
アラガルとは一緒に写真を撮りました目がハート

ともかくとんでもなく豪華なコンサートでした目がハート