EP6第8章:ゴッズボード/第2話:知恵の実 | 大福のイルーナ戦記

大福のイルーナ戦記

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 EP6第8章 ゴッズボード 

ミッション名:知恵の実
---天界の間---

セル「駄目だ。いくら探してもサウロとヨシュカの気配が見当たらねえ。あと調べてねえのはあの魔法陣だけが…この魔法陣を使えば、サウロとヨシュカが飛ばされた場所まで行けるかもしれないな…どうするよ兄弟。」


冒険者[考えるエモート]


グリフィス「お前たち…あの魔法陣に飛び込め。」


セル「なっ!オレ様たちに敵の罠に突っ込めっていうのか!?正気か!」


グリフィス「全知全能の神であれば、邪魔な俺たちを一瞬で殺せたはずだ。なのに、アルマスはあの2人を殺さずに、閉じ込めた。なにか理由があるはずだ。俺は外から脱出方法を探す。お前たちは中から脱出の糸口を見つけろ。」


[選択肢]
①君1人を残してはいけない!
②まさかアルマスと戦うつもりか!?


[①も②も同じ会話]

グリフィス「構わない。俺にはストーミア様から頂いた加護がある。俺の心配よりも、ここから脱出して、地上にいる奴らに真実を伝える事が優先だ。」

冒険者[頷くエモート]
冒険者[魔法陣に入る]
[天界の間が明るくなる]

アルマス「自ら余の空間に飛び込むとは無謀な。大人しくしていればいいものを…」

グリフィス「……」

アルマス「なんだその目は?…ははは。まだ余に抗うつもりか。やはり人間は愚かな生物だな。ならばそなたには、余韻に付き合ってもらうぞ。光栄に思うがいい。」

グリフィス「…ストーミア様。」

セル「うわっ、なんだこれ!人間…いや、人形の部品か?なんでこんなものがこんな場所に…気味が悪いな。」

声「冒険者!」

ヨシュカ「あなたたちも閉じ込められたんですか?グリフィスの姿が見えませんが」

セル「グリフィスは外から脱出方法を探している。俺たちは中から方法を見つけるって寸法だ。」

ヨシュカ「そんな!あそこにはアルマスがいたはず…いくらグリフィスが神の武器を持っていたとしても、無事に生還できるとは思えませんよ。」

サウロ「信じよう。彼ならきっと大丈夫さ。俺たちも外に出る方法を探そう。」

セル「それにしても…本当になにもない場所だな。どこかに、外へ通じる抜け道があればいいんだが…」

サウロ「あぁ、この空間のいたるところに棄てられているようなんだ。見ていて気持ちがいいものではないよね。」

ヨシュカ「それにしても…どうして、アルマスはこんな場所にボクたちを閉じ込めたのでしょうか?」

声「それは…味あわせる為だ」

[人形が動き出す]

ヨシュカ「う、うわあっ!!」

セル「人形が動いただと!?」

サウロ「き、君たちは一体…」

人形「我らはジェアネチェル。ここにいるのは全員、神によって創造され、酷使され続けた自動人形だ…」

ヨシュカ「ジェアネチェル…それがあなたたちの名前なんですね。味あわせるとは、一体どういう意味なのですか?」

ジェアネチェル「我々はこのイルーナという世界が創成される以前に創られた。神が命じるがままに動き、時には労働を、時には近辺の警護を勤めた。」

ジェアネチェル「私たちは稼働し続ける事で、あなたたち生物に近しい感情を、意志を手に入れたわ。けど、感情が芽生えたがゆえに、私たちはこの空間の恐ろしさを知ってしまったの。用済みになった私たちはこの空間に封じられた。貴様らもこれから、時間の概念を忘れてしまうほどの永遠の闇の恐怖を味わう事になるだろう。」

セル「意志を持った人形か。生物と違って死の概念がないのに、こんな場所に閉じ込められるなんて…生き地獄だな。」

ヨシュカ「永遠の闇…つまり、ここには出口がないという事ですか!?」

ジェアネチェル「……」

サウロ「いや、諦める訳にはいかない。きっと脱出できる方法があるはずだ。」

ヨシュカ「でも、彼らが何十年…何百年もの間、閉じ込められていた空間ですよ?脱出する方法なんて見つかるのでしょうか?」

サウロ「きっと見つかる…いや、見つけなきゃいけないんだ。アルマスの横暴を止める為にも、俺たちがここから脱出しないと…」

サウロ「頼む!君たちも協力してくれ!俺たちと一緒に外の世界に出よう!」

ジェアネチェル「…出る?」

ジェアネチェル「ここから開放されるの?」

ヨシュカ「そうですよ!皆で逃げましょう!外の世界にはここの何倍も広くて美しいんです!あなたたちの居場所もきっと見つかるはずですよ!」

ジェアネチェル「…分かった。協力しよう。」

ジェアネチェル「私たちもここで朽ちるのはごめんよ。あなたたちの可能性にかけるわ。」

ジェアネチェル「ひとつだけ、ここから脱出する方法を知っている。この空間の中心部に向かえ。」

ジェアネチェル「中心部にはこの空間の核…異空間を維持する為に神の力が込められた宝玉がある。それに触れれば、外へ繋がる道を造るのも容易だろう。だが、中心部には核を守る番人がいる。我らでは全く歯が立たなかったが…お前たちならあるいは…」

[選択肢]
①任せてくれ!
②皆で脱出しよう!


[①も②も同じ会話]

冒険者[喜ぶエモート]

ジェアネチェル「この先は我らと同じようにこの空間に棄てられた廃棄物や、徘徊している監視者がいる。周囲に警戒して進むぞ。」

---ミッションが更新されました---
---異空間・中心部---

ジェアネチェル「ここが空間の中央だ。見ろ。あそこに浮かんでいるのが、この空間の核。あれを操作できれば、外に出られるはずだ。」


サウロ「よし!そういう事ならさっそく操作してみよう。」


ジェアネチェル「待て!無闇に近付くな!我らが核の存在を知っていながら、誰も近付かなかったのはあの番人がいるからだ。あれを倒さない限り、中枢に近付く事はできない ん?しばらく見ない間に、姿が変わったようだな。」


ヨシュカ「そんなまさか、あれは…」


ヨシュカ「…グリフィス?」


セル「…チッ。」


サウロ[剣を抜く]


サウロ「アルマスウウウゥッ!!!!」


[姿の変わったグリフィス(ホルテス)と戦う]


サウロ「…ごめん」


ホルテス「……すとーミあ、さマ…」


ヨシュカ「…どうしてグリフィスはあんな姿になってしまったのでしょうか。」


セル「まさかとは思うがあの神様は戦争が終わるまでの余興として、こいつをモンスターに変えたんじゃねえか?封鎖された空間で、心身共に弱ったオレ様たちと、モンスター化したこいつとの同士討ちが見たかったとか。もしそうなら悪趣味にもほどが…」


サウロ「そんな事があってたまるか!そんな、人を人と思わないような人道に外れた事が許されるのか!?そんなものに助けを求めようとしていたなんて…!」


ジェアネチェル「己の力を己の為に行使する。目的の為ならば手段は選ばない。それが我々を作った創造主…神という存在だ。これはお前の仲間だったものか?」


ヨシュカ「…彼は、もう元には戻らないのですか?」


ジェアネチェル「無理だな。元人間だったようだが、今はモンスターと見分けがつかない程、深く結びついてしまっている。我々にはどうする事もできない。」


ジェアネチェル[両手を上げる]

ジェアネチェル[キューブ型の何かが生成される]


ジェアネチェル「これでこの空間の主導権は我々のものだ。お前たちのおかげで、ようやく我らもこの異空間から抜け出せる。感謝するぞ。」


サウロ「感謝されるような事はしていないよ。俺は、自分が助かりたいからと仲間の命を奪ってしまった…」


ジェアネチェル「我らは境遇が似ている。だが、労働を強いられていた我らよりもお前たちははるかに自由だ。我はそれがうらやましいこれは、お前に託そう。これは神の力が凝縮された塊だ。これを取り込み、お前がこの世界を変える神となれ。」


サウロ「俺に人間をやめるというのかい?」


ジェアネチェル「この世界の理を変える為には人智を超えた強大な力が必要だ。これを使えば、人間のお前でも神と同等の力を得られる。今まで通り、人として神の蛮行を野放しにするか、神の力を手にいれ、世界を変えるか…お前が選べ。」


【サウロはジェアネチェルから神のコアを受け取った!】


サウロ[受け取ったコアを飲み込む]


サウロ「…すごい。力が満ち溢れてくる。これがあれば、神と渡り合えるかもしれない!」


ジェアネチェル「それと、これもお前に渡しておこう。」


【サウロはジェアネチェルから機械人形のコアを手に入れた!」


サウロ「これは?」


ジェアネチェル「これから我は仲間たちと共にイルーナ世界から去る。それは餞別だ。神となったお前が統べる新しい世界で、再び出会える日を楽しみに待っているぞ。」


サウロ「ありがとう。誓うよ。俺が必ず、この世界を変えてみせると。君たちが戻ってくる頃には、きっと世界は光で満ち溢れているはずさ。」


サウロ[魔法陣を生成する]


サウロ「外に繋がる門を作ったよ。これを使えば外に出られるはずだ。」


セル「はー、ようやくこの空間から脱出できるぜ。いい加減、太陽を拝みたいもんだ。」


ヨシュカ「あの!彼は、グリフィスはどうするおつもりですか?まさか、置いていったりしませんよね?」


サウロ「彼は、俺が後で外に連れて行くよ。まずは一度脱出して、戦争を止めるのが先だ。」


ヨシュカ「…分かりました。」


冒険者[怒るエモート]


サウロ「ごめん、少し疲れが溜まっていたのかもしれない。でももう大丈夫。さあ、行こう。」


冒険者[頷くエモート]


---ミッションが更新されました---

---異世界・中心部(脱出魔法陣)---

冒険者[魔法陣に入る]


[選択肢]
①まだここに留まる
②脱出する


[①の場合]

[同じ選択肢を選び直し]

[②の場合]
共通文へ

---ソフィア街---

ヨシュカ「ここは…ソフィア街!ボクたち、戻って来れたんですね!」


セル「あ〜っ、久々の外だ!空気がうめえなあ!」


冒険者[喜ぶエモート]


声「おー?あ、お前ら!」


[ディエゴが走ってくる]


ディエゴ「しばらく見ないと思ったら、どこ行ってたんだよ。そうだサウロ、武器は刃こぼれしてねえか?そろそろ鍛え直した方が…おっと!」


サウロ「ディエゴ!戦争は、戦況は今どうなっている?リヒトとケルトイはどうなった!?」


ディエゴ「おいおい、落ち着け。急にどうしたんだよ。戦争の事なんて俺が知る訳ねえだろ。」


ヨシュカ「リヒトたちと合流しましょう。今ならきっと間に合います!」


サウロ「そ、そうだね。今の俺には神と同等の力がある。これを使えば戦争だって…ッ!?」


サウロ「あぁ、そんな…そんな!」


---ミッションが終了しました---