EP6第5章:湖上のさざなみ/第2話:空の子供たち | 大福のイルーナ戦記

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 EP6第5章 湖上のさざなみ 

ミッション名:空の子供たち
---ロルバー樹林---

巨木「……ふぅむ」


アイレーナ「お父様、風竜とのお話、は…いかがでした、か?」


巨木「うむ。流石というべきかやはりというべきか…結論から言えば、お主たちが探している童は風竜の巣におるようじゃったぞ。」


リヒト「! 本当ですか!?」


巨木「あぁ。わしが睨んでいた通り、生まれて間もない風竜たちが、近くの森を歩いていた童を獲物と勘違いし、巣に連れ帰ってしまったようじゃ。」


リヒト「それで、ケルトイは無事なんですか?彼らは解放してくれるでしょうか?」


巨木「う〜む…それは、少し難しいかもしれん。」


リヒト「!? どうしてですか!?」


巨木「あやつらは人間の童を酷く気に入ったらしい。いくら返せと言っても、わしの頭の葉をむしるばかりで話を聞こうとせんのだ。」


リヒト「そんな…!」


巨木「こうなれば仕方あるまい。そなたたちが直接行くしか術はないようじゃのう。」


リヒト「という事は、風竜の巣へ案内してくれるんですか?」


アイレーナ「案内は…いらない、わ。だって、風竜の巣…荒天の冠はお父様の頭の上に存在、するん、ですもの。お父様の、中から上を目指せば、迷わず辿り着ける、わ。」


リヒト「えぇ!?こ、この中に入るんですか!?」


巨木「なんじゃ?それが嫌というのなら、わしの木肌を登るか?相当な時間と労力を費やされる上に、命の保証もできんぞ。」


[選択肢]
①覚悟を決めよう
②巨木の中に入ろう


[①も②も同じ会話]

リヒト「う〜ん…分かりました。ケルトイを助ける為なら、僕も覚悟を決めます!」

冒険者[喜ぶエモート]

巨木「どうやら覚悟は決まったようじゃのう。わしの身体の中には外敵な侵入を防ぐ為に住まわせたモンスターたちがおる。充分注意して進むがいい。」

---新しいミッションが開始されました---


リヒト「あ、あれが風竜!ケルトイ!大丈夫、ケルトイ…!!」

[ケルトイは倒れたまま動かない]

リヒト「そんな、ケルトイ…ケルトイが、食べられて…!」

風竜「我が名は風竜ブラウゼン。天空の覇者であり、この大樹の巣の主だ。何者であろうと、無断で我が領域に踏み込むものに容赦はせん!己の愚かさを身を持って知るがいい!」

セル「おい、泣いてる場合じゃねえ!来るぞ!」

リヒト「よくもケルトイを…絶対に許さない!!」

[風竜ブラウゼンを倒す]

リヒト「ハァ、ハァ…うぅ。そんな、ケルトイが、ケルトイが食べられちゃうなんて…」

声「おい。」

リヒト「口も態度も悪いけど、勇気があって信頼できる僕の親友だったのに…!」

声「おい、おーい。聞こえてるぞ。」

[声のする方を見るとケルトイが立っている]


[選択肢]
①ケ、ケルトイが…!
②生きてるー!!


[①も②も同じ会話]

ケルトイ「おう。お迎えご苦労さん。」

リヒト「…え?本当にケルトイ?食べられてない?生きてるの?」

ケルトイ「はぁ?俺が食べられるなんてありえねえだろ。確かに、連れ去られた時は死ぬと思ったけどよ。聞けばこいつら、生まれたての子供らしいじゃねえか。だから俺なりにこいつらに常識を教え込んだんだよ。」

風竜の子供「なーケルトイ!あそべよー!あそべー!」

風竜の子供「ダメぇ!こんどはおはなししてよケルトイぃ!」

ケルトイ「あーもう、うるせえ!相手してやるから少し黙ってろ!」

セル「…教育ねえ?」

リヒト「よかった…よかったよー!ケルトイが生きててよかったー!死んじゃったかと思ったー!うわああああぁん!!」

ケルトイ「おいおい、なんだよ。俺がいなくなったのがそんなに寂しかったのかよ。」

風竜の子供「ケルトイー、このニンゲンどうしたんだ?おなかいたい?」

風竜の子供「かじっていい〜?」

ブラウゼン「…ケルトイ。」

ケルトイ「おぉ、紹介するぜ。こいつがこのチビたちの親竜、ブラウゼンだ。おいブラウゼン。仲間が迎えに来たからそろそろ帰る。」

風竜の子供「えー?ケルトイどこいくんだよー。」

風竜の子供「もっとあそぼうよぉ。」

ブラウゼン「それは構わん。元々お前は子供たちが玩具として持って来たのだからな。それよりも、地上が大変な事になっているようだぞ。」

ケルトイ「はぁ?」

[地面が揺れる]

ケルトイ「な、なんだよ今の揺れ…!」

セル「…下の方が騒がしいな。」

巨木「…これ!これ、聞こえておるか!わしの頭の上にいる人間たちよ!」

ケルトイ「今度はなんだ!?なにかの声が聞こえたぞ!」

リヒト「これは…巨木のおじいさんの声!?」

巨木「どうやら仲間と再会できたようだな。だが、感動に浸っている暇はない。地上で人間たちがわしらの領域を侵略しておる。今はアイレーナが戦っているが、いつまで持ちこたえられるか…わしの娘と同等の力を持つ主らの力が必要じゃ。早く地上へ戻って来い!」

ケルトイ「…用件だけ言って声が途絶えたな。巨木って…もしかしてこのデカい木が喋るのか!」

リヒト「森に侵略しに来た人間たちって、一体何者なんだろう。とにかく下へ降りてみようか。」

冒険者[喜ぶエモート]

風竜の子供「ケルトイ、どこかいっちゃうのぉ?そんなのやだよぉ。」

風竜の子供「そうだそうだ!もっとあそべよー!」

ケルトイ「だーっ!群がるな!迎えが来たから俺は下に降りなきゃあいけねえんだよ!」

風竜の子供「それじゃあ、おれたちがしたまでおろしてやるよ!」

風竜の子供「おそらからいったほうがビューンってはやいよぉ!」

ケルトイ「なっ!お前らまさか、またあれをするつもりか!やめろ、よせ!うわああああ!!」

リヒト「ケルトイがまた風竜たちに連れ去られちゃった…」

セル「あいつ、なにかに呪われてるんじゃあねえか?」

ブラウゼン「安心しろ。ケルトイは我が子らがきちんと地上へ送り届けるはずだ…まあ、少々時間がかかるだろうがな。」

リヒト「冒険者さん、ケルトイの事も心配ですが、巨木のおじいさんが言っていた事も気になります。僕らも地上へ戻りましょう。」

冒険者[喜ぶエモート]

---ミッションが更新されました---
---ロルバー樹林---

オリティウス兵「囲め囲め!地面から生えてくる蔓にさえ注意していれば、こんな化物など造作もない!燃やしてしまえ!」


オリティウス兵「はっ!!」


アイレーナ「…ッ」


リヒト「アイレーナさん!」


巨木「おぉ、ようやく来たか。早くアイレーナに手を貸してやってくれ!」


リヒト「オリティウス軍…!どうしてこんな所へ!?」


オリティウス兵「部隊長、森から子供が…!いかがいたしましょう!?」


オリティウス兵「構わん!我がオリティウス軍の侵攻を妨げる人間など風竜もろとも蹴散らしてくれる!ヴィクダートΔを出せ!」


リヒト「あれは、前に見た怪物兵士…!冒険者さん、また炎を噴射するかもしれません!気をつけてください!」


冒険者[頷くエモート]


[ヴィクダートΔと戦う]


オリティウス兵「ヴィクダートΔ!くそっ!炎で焼き払え!」


オリティウス兵「は、はいっ!」


オリティウス兵「ッ!?うわっ!?」


オリティウス兵「なんだ!?うわあああぁ!!」


アイレーナ「よそ見は…禁物、よ。」


巨木「流石は我が娘だ。よくやった。」


リヒト「冒険者さん、やりましまね!トドメは僕に任せてください!」


セル「ッ!おい兄弟、止めさせろ!そいつを…リヒトを人殺しにさせるな!」


声「おらぁ!全員そこを退きやがれ!」


リヒト「ッ!? ケルトイ!?ヨシュカくんも…!」


ケルトイ「よし!やれ、ヨシュカ!」


ヨシュカ「は、はい!」


オリティウス兵「な、なんだ?どうしたヴィクダートΔ!くそ、どいつもこいつも役に立たん!こうなったら私自ら、手を下…し…」


ヨシュカ「ふぅ、間一髪でしたね。」


ケルトイ「いいぞ、チビのくせによくやった!」


リヒト「ヨシュカくん、どうして君がここへ?」


ヨシュカ「あなたたちが神殿に向かったと聞いて追って来たんですよ。森を進んでいたら、空を飛ぶ見知った顔を見つけて…ここまで案内してもらったんです。兵士は全員、ボクの力で無力化しました。今の内に武装を外してどこかに放棄しましょう。特にあの巨大な鎧…あれは絶対に処分しないと。」


アイレーナ「それは…私たちがして、あげる。森を救ってくれて…ありがとう。人間にしてはあなたたち、親切なの、ね。」


巨木「人間よ。わしの娘を救ってくれた事、心から感謝するぞ。武装を施した人間を瞬く間に無力化させるなど…なるほど、風竜が懐くのも頷ける。」


ヨシュカ「むぅ。無力化させたのはボクなんですけど…」


巨木「気に入ったぞ、人間たち。そなたらであれば、いつでもこの森へ歓迎しよう。」


リヒト「はい、ありがとうございます!」


風竜の子供「…ケルトイ、どこか行っちゃうのぉ?」


ケルトイ「さっきも言っただろう。俺はこいつらと一緒に水の神殿に行くんだよ。」


風竜の子供「やだぁ!コレ、あげるからいかないでぇ!」


ケルトイ「あぁ?なんだよコレ…」


【ケルトイは風竜の子供から真珠の涙をもらった!】


ケルトイ「なんだこれ、ただの光る石じゃあねえか!いるかー!!」


ケルトイ[走って風竜から逃げる]


風竜の子供「あぁケルトイ!まてー!」


風竜の子供[ケルトイを追いかける]


風竜の子供「またいっしょにおそらとぼうよぉ!」


冒険者[呆れるエモート]


ヨシュカ「サウロは他の人たちと一緒に先に水の神殿へ向かってもらいました。入口前で合流する予定です。ボクたちも行きましょう。」


リヒト「そうなんですね!冒険者さん、ケルトイも無事に救い出せましたし、僕らも水の神殿へ向かいましょう。」


[記憶の碑石が出現する]


セル[記憶の碑石を収納する]


セル「この碑石で見られる記憶はこれで終わりか。また新しい記憶の碑石を探さないとな。」


ヨシュカ「リヒトたちは水の神殿へ向かいました。その周辺で記憶の碑石を探してみましょう。」


冒険者[喜ぶエモート]


---ミッションが終了しました---