巨木「……ふぅむ」
アイレーナ「お父様、風竜とのお話、は…いかがでした、か?」
巨木「うむ。流石というべきかやはりというべきか…結論から言えば、お主たちが探している童は風竜の巣におるようじゃったぞ。」
リヒト「! 本当ですか!?」
巨木「あぁ。わしが睨んでいた通り、生まれて間もない風竜たちが、近くの森を歩いていた童を獲物と勘違いし、巣に連れ帰ってしまったようじゃ。」
リヒト「それで、ケルトイは無事なんですか?彼らは解放してくれるでしょうか?」
巨木「う〜む…それは、少し難しいかもしれん。」
リヒト「!? どうしてですか!?」
巨木「あやつらは人間の童を酷く気に入ったらしい。いくら返せと言っても、わしの頭の葉をむしるばかりで話を聞こうとせんのだ。」
リヒト「そんな…!」
巨木「こうなれば仕方あるまい。そなたたちが直接行くしか術はないようじゃのう。」
リヒト「という事は、風竜の巣へ案内してくれるんですか?」
アイレーナ「案内は…いらない、わ。だって、風竜の巣…荒天の冠はお父様の頭の上に存在、するん、ですもの。お父様の、中から上を目指せば、迷わず辿り着ける、わ。」
リヒト「えぇ!?こ、この中に入るんですか!?」
巨木「なんじゃ?それが嫌というのなら、わしの木肌を登るか?相当な時間と労力を費やされる上に、命の保証もできんぞ。」
[選択肢]
①覚悟を決めよう
②巨木の中に入ろう
[①も②も同じ会話]
リヒト「う〜ん…分かりました。ケルトイを助ける為なら、僕も覚悟を決めます!」
[選択肢]
①ケ、ケルトイが…!
②生きてるー!!
[①も②も同じ会話]
ケルトイ「おう。お迎えご苦労さん。」
オリティウス兵「囲め囲め!地面から生えてくる蔓にさえ注意していれば、こんな化物など造作もない!燃やしてしまえ!」
オリティウス兵「はっ!!」
アイレーナ「…ッ」
リヒト「アイレーナさん!」
巨木「おぉ、ようやく来たか。早くアイレーナに手を貸してやってくれ!」
リヒト「オリティウス軍…!どうしてこんな所へ!?」
オリティウス兵「部隊長、森から子供が…!いかがいたしましょう!?」
オリティウス兵「構わん!我がオリティウス軍の侵攻を妨げる人間など風竜もろとも蹴散らしてくれる!ヴィクダートΔを出せ!」
リヒト「あれは、前に見た怪物兵士…!冒険者さん、また炎を噴射するかもしれません!気をつけてください!」
冒険者[頷くエモート]
[ヴィクダートΔと戦う]
オリティウス兵「ヴィクダートΔ!くそっ!炎で焼き払え!」
オリティウス兵「は、はいっ!」
オリティウス兵「ッ!?うわっ!?」
オリティウス兵「なんだ!?うわあああぁ!!」
アイレーナ「よそ見は…禁物、よ。」
巨木「流石は我が娘だ。よくやった。」
リヒト「冒険者さん、やりましまね!トドメは僕に任せてください!」
セル「ッ!おい兄弟、止めさせろ!そいつを…リヒトを人殺しにさせるな!」
声「おらぁ!全員そこを退きやがれ!」
リヒト「ッ!? ケルトイ!?ヨシュカくんも…!」
ケルトイ「よし!やれ、ヨシュカ!」
ヨシュカ「は、はい!」
オリティウス兵「な、なんだ?どうしたヴィクダートΔ!くそ、どいつもこいつも役に立たん!こうなったら私自ら、手を下…し…」
ヨシュカ「ふぅ、間一髪でしたね。」
ケルトイ「いいぞ、チビのくせによくやった!」
リヒト「ヨシュカくん、どうして君がここへ?」
ヨシュカ「あなたたちが神殿に向かったと聞いて追って来たんですよ。森を進んでいたら、空を飛ぶ見知った顔を見つけて…ここまで案内してもらったんです。兵士は全員、ボクの力で無力化しました。今の内に武装を外してどこかに放棄しましょう。特にあの巨大な鎧…あれは絶対に処分しないと。」
アイレーナ「それは…私たちがして、あげる。森を救ってくれて…ありがとう。人間にしてはあなたたち、親切なの、ね。」
巨木「人間よ。わしの娘を救ってくれた事、心から感謝するぞ。武装を施した人間を瞬く間に無力化させるなど…なるほど、風竜が懐くのも頷ける。」
ヨシュカ「むぅ。無力化させたのはボクなんですけど…」
巨木「気に入ったぞ、人間たち。そなたらであれば、いつでもこの森へ歓迎しよう。」
リヒト「はい、ありがとうございます!」
風竜の子供「…ケルトイ、どこか行っちゃうのぉ?」
ケルトイ「さっきも言っただろう。俺はこいつらと一緒に水の神殿に行くんだよ。」
風竜の子供「やだぁ!コレ、あげるからいかないでぇ!」
ケルトイ「あぁ?なんだよコレ…」
【ケルトイは風竜の子供から真珠の涙をもらった!】
ケルトイ「なんだこれ、ただの光る石じゃあねえか!いるかー!!」
ケルトイ[走って風竜から逃げる]
風竜の子供「あぁケルトイ!まてー!」
風竜の子供[ケルトイを追いかける]
風竜の子供「またいっしょにおそらとぼうよぉ!」
冒険者[呆れるエモート]
ヨシュカ「サウロは他の人たちと一緒に先に水の神殿へ向かってもらいました。入口前で合流する予定です。ボクたちも行きましょう。」
リヒト「そうなんですね!冒険者さん、ケルトイも無事に救い出せましたし、僕らも水の神殿へ向かいましょう。」
[記憶の碑石が出現する]
セル[記憶の碑石を収納する]
セル「この碑石で見られる記憶はこれで終わりか。また新しい記憶の碑石を探さないとな。」
ヨシュカ「リヒトたちは水の神殿へ向かいました。その周辺で記憶の碑石を探してみましょう。」
冒険者[喜ぶエモート]
---ミッションが終了しました---