EP6第2章:合縁奇縁/第4話:深奥の賢者 | 大福のイルーナ戦記

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 EP6第2章 合縁奇縁 

ミッション名:深奥の賢者

---ウーフ平原---

ヨシュカ「ふぅ。最初に来た時は肌寒かったのですが、過去のあの寒さを体験した後だと、この平原も暖かく感じられますね。」


セル「ううう、まだ寒気が治まんねえぜ…ん?そういえば過去の雪原にあった記憶の碑石はどうした?」


ヨシュカ「ボクが預かっています。きみの体調がよくなったら渡しますよ。」


セル「チッ、ガキ扱いかよ。」


ヨシュカ「それはさておき、次はどこへ記憶の碑石を探しに行きましょうか…あ!そういえばロココの街にいるアレンさんという考古学者に竜の加護の組み紐を渡していましたよね?あれからしばらく時間が経ちましたし、そろそろ分析が終わった頃…様子を見に行ってはどうでしょう?」


---新しいミッションが開始されました---

---ロココの街---

アレン「なるほど…これにはこんな意味が…いや、こっちの文献では別の考察が…あ、冒険者さん!聞いてくださいよ!竜の加護の組み紐について自分なりに調べてみたんですが…この組み紐は竜との友好の証を示すものだとか、息絶えた竜の鎮魂の儀式に使われたものだとか、探せば探すほど興味深い文献が出てきまして。冒険者さん、申し訳ないのですが今しばらく時間を頂けないでしょうか?」


[選択肢]
①時間が惜しい
②延滞金を要求する!


[①も②も同じ会話]

アレン「本当にすみません…あ、そうだ!代わりといってはなんですが…実は最近、興味深い石板を入手する事ができたんです。これを冒険者さんへお貸しいたします。」

【冒険者は賢者の紋章の石版を手に入れた!】

アレン「忘れられた洞窟はご存知ですよね?この石版はあの洞窟の地下に広がる古代の遺跡から持ち帰られたものなんです。あそこは今や誰も近寄らない名も忘れられた場所ですが、以前は名高き竜が住んでいた神殿だったらしいんですよ!きっとあそこに未だ誰にも解明されていない謎があるはず…!ですが、今はこの竜の組み紐の調査を優先したいので、どうか遠慮せず持って行ってください。」

---ミッションが更新されました---
---忘れられた洞窟---

冒険者[記憶の柱に触れる]


幻[ケルトイと石版が見える]


冒険者[もう一度記憶の柱に触れる]

[選択肢]
①記憶の中に入る。
②まだ準備ができていない。


[①の場合]
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[②の場合]

[同じ選択肢を選び直し]

---盤上の洞窟・入口---

ヨシュカ「こ、ここがあの古びた洞窟の過去の姿ですか…!」


セル「ほぉ?昔とは随分と小奇麗だったんだな。」


声「冒険者さん!」


リヒト「よかった、こんな所にいたんですね。もう、先に行くなんて酷いですよ。」


ケルトイ「全くだぜ!追いかけるこっちの身にもなれよな。」


[選択肢]
①どうしてここに来たんだっけ?
②この洞窟になにかあるの?


リヒト「あれ?先日お世話になったモニカさんに、この盤上の洞窟について教えてもらったじゃないですか?」

少女「この洞窟の奥には神聖な竜…私の創造主である知の女神ソフィス様と同じく、知恵を司る賢竜アルターン様が住まう神殿があると。私たちはその賢竜様から助言を頂く為にこの地を訪れたのです。」

冒険者[考えるエモート]

ケルトイ「おいおい、こんな大事な事をもう忘れちまったのかよ?」

ヨシュカ「…あ、あぁ!そういえばそうでした!この洞窟内の美しさに見とれて、目的を忘れていました。」

ヨシュカ[冒険様の方を向く]

ヨシュカ「どうやら、またあなたのつけているレリッククリスタが歴史の辻褄を合わせてくれたようですね。できるだけ彼らに話を合わせましょう。」

冒険者[頷くエモート]

ケルトイ「つうかさ、本当にこんな場所に竜が住んでんのかよ。見た感じ、他に扉はないみたいだぜ?」

少女「そうですね…賢竜というからには、自らと対話するに値する理知的な者と認められなければ、この先に進めないのではないでしょうか?」

ケルトイ「また試練かよ。面倒くせえな、もう!」

リヒト「まあまあ、神の武器の手がかりを掴めない今、賢竜に助言をもらうのが最適な手段だって話し合っただろう?こんな所でつまずいていられない…皆で知恵を出し合って、道を切り開こう!」

ケルトイ「と、言ってもなぁ…これからどうすればいいんだよ。」

セル「…おい、ヨシュカ。そこにある水晶に触ってみろ。」

ヨシュカ「え?コレに、ですか?」

ヨシュカ[水晶に触る]
ヨシュカ[触れた途端にいなくなる]

リヒト「き、消えた!一体どこへ!?」

少女「…なるほど!この水晶は神の力に反応して触れた者をテレポートさせるんですね。見ていてください。この水晶にこうやって手をかざせば…」

少女[手をかざしてテレポートする]

ケルトイ「既に選定は始まってたって訳か。俺たちは行けるのか?」

リヒト「大丈夫だよ!僕らにはスピーシア様の…神の力が込められたこの武器があるんだから!」

リヒトとケルトイ[武器をかざしてテレポートする]

セル「おいおい兄弟、なんつう顔してんだよ。心配しなくても、その観測者の力…レリッククリスタがお前に力を貸してくれる。さぁ、オレ様たちも行くぞ!」

---ミッションが更新されました---
---盤上の洞窟・最奥---

声「待て。愚鈍な下等種よ。」


ケルトイ「だ、誰だ!?」


声「ここから先は我が眷属…賢竜の住まう神聖なる領域。これ以上、下等種がこの領域を侵す事は許されない。これ以上先に進むというのなら…」


[亀の姿をした小さな竜のモンスターが現れる]


小竜「この我を、倒して行くがいい!!」


リヒト「え、えーっと…」


ケルトイ「アッハッハッハ!小せえ!小せえ竜がなんか言ってるぜ!」


小竜「むむむむ…!笑うな!我を誰だと思っている!」


[選択肢]
①チビフェルゼンだ!
②フェルゼンが小さい…!


[①も②も同じ会話]

フェルゼン「ん?何故、我の名前を…!?」

セル「兄弟はこいつと会った事があるのか?…今はもっとスケールがデカいって?本当かよ。」

フェルゼン「いかにも。我はこの神殿を護りし、岩竜フェルゼン!我が使命はこの地を訪れたあらゆる異分子を排除する事なり!」

少女「お初にお目にかかります、岩竜フェルゼン様。私は知の女神、慈愛の女神、和の神によって創造されし神の使者です。これから世界に訪れるといわれる災厄を防ぐ為、賢竜アルターン様にご協力をお願いしたく、ここへ来ました。どうか、賢竜アルターン様にお目通りを願いたいのですが…」

フェルゼン「ならん!!この先の領域は我ら眷属しか入る事が許されない神聖な領域。お前たちのような下等種が踏み入る事はこの我が許さん!」

リヒト「ま、待ってください!僕たちは争いに来た訳ではありません!ただ助けが欲しいだけで…!」

ケルトイ「ハッ!ビビッてんじゃあねえぞリヒト。おいお前、これ以上踏み入ったらどうだっていうんだ!まさかお前が俺たちと戦うっていうのか?」

フェルゼン「確かに…我はこの神殿の門番だが、竜の眷属としては未熟の身だ。お前たちと争った所で勝算は低いだろう。だが…力で勝てぬのなら数で攻めるのみ!さあ行け、我が呼び声に応えし腹心たちよ!」

[フェルゼンたちを倒す]

フェルゼン「クッ、そんな馬鹿な!下等種ごときに我が服心たちが負けるなど…!」

ケルトイ「ヘッ、どんなもんだ!人間様をナメるなよ!分かったらさっさとこの先にいる賢竜に会わせろ!」

フェルゼン「そんな、こんな事はありえない。あるはずがない!!」

フェルゼン[周囲のエネルギーを集める]

ヨシュカ「竜と自然は共に存在する生物…土人形に与えていた自然のエネルギーを自分に集めているんです!気をつけてください!また攻撃が来ますよ!」

少女[前に出る]

リヒト「!? ダメだ!前に出ちゃあいけない!」

フェルゼン「誰であろうと、容赦はしない…!グオオオオォ!!」

フェルゼン[倒れ込む]

リヒト「!? 大人しくなった…?」

少女「…怒りをお鎮めください。どうか心静かに、私たちの話に耳を傾けてください。」

ヨシュカ「凄い…怒りで我を忘れた岩竜を一瞬でなだめた!?」

セル「これが初代…3人の神に創造された神の子の力、か」

少女[座り込む]

ケルトイ「おい!大丈夫か!?」


少女「は、はい。少しめまいがしただけです。心配いりません。」


ヨシュカ「もしかして、神の力を使った影響でしょうか?」


セル「おそらくな。竜の怒りを鎮める為に神の力を一気に放出させたんだ。少し身体を休めろ。でないと命に関わるぞ。」


ヨシュカ「…!?」


フェルゼン「グッ、グググ…!」


リヒト「なっ!?コイツ、まだ俺たちに向かってくる気か!?」


声「ふあああぁ…フェルゼン、もういい加減にしておけ。客人が困っているだろうに。」


ヨシュカ「い、今の声は!?」


声「全く、うるさくて昼寝もできんわい。」


フェルゼン「客人、だと!?何故だアルターン!この下等種を聖域に招き入れるというのか!?」


声「いかにも。その身に宿る頭脳と知識と才を持って、ここまで辿り着いた勇敢な者たちを客人としてもてなすのは、当然の事じゃろう。それをお前ときたら…」


フェルゼン「う、ぐぐぐぐ…!」


声「我が眷属が手荒な真似をしてすまなかったのう。勇敢なる者たちよ。さぁ、その門を開き、ワシの下まで来るといい。そこでゆっくりと語り合おうではないか。」


リヒト「ど、どうにか賢竜との謁見が許されましたね。先へ進みましょう。」


冒険者[喜ぶエモート]


少女[立とうとする]


ケルトイ「おいおい、無理すんなよ。休めって言われただろ。」


少女「い、いえ…そういう訳には。私には皆さんを支援する大事な使命があります。こんな場所で休む訳には…」


[選択肢]
①無理は禁物だ
②あとは任せて


[①も②も同じ会話]

リヒト「そうだよ。君のようなか弱い女の子に、これ以上無理をさせる訳にはいかない。君はここで休んでいて。あとは僕たちでなんとかするよ!」


少女「リヒト様…ですが!」


ケルトイ「休むのはお前もだリヒト。お前、ここでそいつの看病をしてやれ。」


リヒト「えっ?」


ケルトイ「こいつを一人で置いていけないだろ。それなら、お前が無駄に持っている薬の知識でなんとか疲労を和らげてやれよ。」


リヒト「そ、そうはいっても、僕には女神様に与えられた使命が…」


ケルトイ「お前…ついこの間、自分がなにをしたか忘れたのか?負かしたモンスターを味方ごと切りかかろうとしただろ。竜といってもモンスターだ。また同じ事が起きたら今度こそフォローしきれねえ。ここは俺に任せておけ。」


リヒト「うぅっ…それを言われると弱いなぁ。分かった。ここからは君に任せるよ。」


少女「い、いけません!私のせいでお二人に迷惑をかけるなんて…私は1人でも平気ですから!」


ケルトイ「あのなぁ。そんな状態の奴を一人で置いていける訳ねえだろ。それに他のモンスターに襲われないとも限らねえ…神の使者だかなんだか知らねえけど、俺たちの役に立ちたいのなら早く元気になれ。今は体力を元に戻す事が先決だ。」


ケルトイ[扉の方に向かっていく]


ヨシュカ「カッコつけですね。」


セル「くさい台詞言いやがって。恥ずかしくねえのか?」


ケルトイ「う、うるせえよ!というか、あんたらもついて来るのかよ。俺1人でも充分だって言ってんのに…」


[選択肢]
①邪魔はしない
②格好良かったよ


[①の場合]
ケルトイ「…ま、まぁ、どうしてもっていうのならいいけどよ。その代わり、足手まといはごめんだからな。」

[②の場合]
ケルトイ「な!なんの話だ!俺は仲間が苦しんでいるのを見たくないだけだ。いいから行くぞ!」

冒険者[頷くエモート]

フェルゼン「話は済んだようだな。賢竜がお前たちを招いたからには、この扉を開かなければならん。」

ケルトイ「で?どうやってこの先に行くんだよ。」

[石版が現れる]

フェルゼン「この石版に力をかざせ。さすればこの扉が開き、賢竜の領域の道が開くだろう。」

ケルトイ「力か。ここに来た時と同じように神の武器をかざせばいいのか?」

ケルトイ[石板に武器をかざす]

[賢竜のいる領域への扉が開く]

---ミッションが更新されました---
---賢竜のアビタシオン---
※アビタシオン…住処

竜「よくここまで来てくれたのう。宿命と戦う子供たちよ。わしの名はアルターン。皆からは賢竜と呼ばれておるこの領域の主じゃ。なにもない場所じゃが、楽にくつろいでくれ。」


[選択肢]
①若い!
②おじいちゃんじゃない!


[①も②も同じ会話]

ヨシュカ「この方がアルターン…以前、出会った天竜とはまた異なる風格がありますね。」

アルターン「ほっほっほ!既にウラドゥームと出会っていたか。なるほど、道理で噂の巡りが早いはずだ。お主たちの話は我が眷属たちを通して聞いている。特殊な武器を持つ子供たちが、神の名の下に各地を渡り歩いているとな。」

ケルトイ[前に出る]

ケルトイ「それなら話が早いな。俺たちはお前の言った通り、神の命令で各地に散らばる神の武器を集めている。けど、神の武器は今だ一つも収集できていない。賢竜アルターン、お前なら神の武器のある場所のひとつやふたつ、知ってるんじゃねえか?」

アルターン「…神の武器、か。ふむ、そのような危険な神具を人間の手に渡すとは…神々は此度(こたび)の戦いに勝利する為には、手段を選んではいられないようだのう。」

ヨシュカ「神の武器が危険…?武器の一つで世界のバランスが大きく変化してしまう強力な力の事を言っているんですか?」

アルターン「それもある。じゃが、神の武器が持つ力はそれだけではないのじゃ。」

ケルトイ「どういう事だよ。なにか知っているなら全部教えろ!!」

アルターン「そう目くじらを立てるでない。教えてやってもいいが…ふむ。ここは一つ、遊戯を行おうではないか。」

ヨシュカ「遊戯、ですか?」

アルターン「左様!わしを見事打ち負かせる事ができれば、知っている事を全て話そう。そうでなければ、客人といえど、ただちにこの領域から立ち去ってもらうぞ!」

ケルトイ「チッ。いちいち極端過ぎるんだよ。面倒クセエな、クソ。」

アルターン「さぁ!小さき客人よ!わしをせいぜい楽しませてくれ!」

[アルターンと戦う]

ケルトイ「全っ然攻撃が入らねえ!どういう事だ!」

ヨシュカ「先ほどの岩竜と同じ、いや、それ以上の力を持っているようですね。」

セル「なるほど。女神の雫が掘り起こされ、環境が悪化した現代と違って、自然のエネルギーが満ちているここなら、無尽蔵な力を引き出す事ができるって事か。」

アルターン「ほっほっほ。今の攻撃はなかなか効いたのぅ。久しぶりに身体を動かすのは心地よいものじゃのう。なかなか楽しかったぞ、小さき客人。」

ケルトイ「満足したかよ。いい加減、俺の質問に答えろ!」

アルターン「むぅ。余韻につかる暇も与えてくれんのか。せっかちな客人じゃのう。」

アルターン「はてさて。客人は各地に散らばる神の武器の在処を知りたいんじゃったかのう?わしが知っている限り、神の武器は所有者が手に取る事で初めて力が発揮されるもの…よって、所有者によってそのありかは様々じゃ。」

アルターン「ふむ。眷属たちの話を聞く所によると…ここから一番近い神の武器は、ケイコクの山岳、という火山地帯にあるそうじゃ。」

ヨシュカ「ケイコクの山岳、ですか。」

アルターン「じゃが、あの周囲は人間たちが集まって、なにやら危険な香りを漂わせている。行くのはオススメできんのう。」

ケルトイ「なんだよ!場所が分かっても行けなきゃあ意味ねえじゃねえか!どうすんだよ!」

アルターン「…わしも、他の眷属たちも恐れている世界の災厄は望む所ではない。ひとつ、客人に我ら眷属しか知らない秘密の抜け道を教えようではないか。」

ケルトイ「秘密の抜け道?そんなのがあるのか!?教えろ!」

アルターン「それはじゃのう……」

ケルトイ「…おい、どうしたんだよ。早く抜け道の場所を教えろ。」

アルターン「……………………ぐぅ。」

ケルトイ「は?」

アルターン「グー、グー…」

ケルトイ「は、はぁ!?こいつ、話の途中で寝やがった!?」

ヨシュカ「戦うのは久しぶりと言っていましたからね。満足して眠ってしまったんでしょう。」


[選択肢]
①老竜だから仕方ない
②おじいちゃん竜だもんね


[①も②も同じ会話]

ケルトイ「おい起きろ!まだなにひとつ話が終わってねえだろ!おい!オォーイ!!」

ケルトイ[寝ているアルターンを足でつつく]

[記憶の碑石が出現する]

セル[記憶の碑石を収納する]

セル「はー、ごちそうさん。さ、帰ろうぜ。」

ヨシュカ「え?ボクたちも彼を手伝わなくていいんですか?」

セル「俺たちは次の記憶の碑石を探しに行かないといけないんだ。オレ様たちが手伝えるのはここまで。あとはそいつが自分でどうにかするだろ。」

ヨシュカ「うぅん…そういうもなのでしょうか?」

[現世に帰る]

---ミッションが終了しました---