#322
こんにちは!
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
箱で空間を作るハコニストの姥澤です
定期購読している「新世」10月号
丸山理事長の「新世言」から、
「そこにいる」だけで
というタイトルで寄稿されていました
老人の知恵を物語る伝説、
昔話として語り継がれる
姨捨山(おばすてやま)もしくは、
姥捨山(うばすてやま)
昔々、年寄りを嫌う殿様が
六十歳になった親は
山に捨てるようにと
お触れを出しました。
ある日、男が六十歳になった
母親を背負って山道を登っていく。
気がつくと、背中の母親が
時折、木の枝をポキンと折って
道に捨てている。
不思議に思って
わけを尋ねると、、
「お前が帰りに迷わないように
目印にしている」と。
親の愛情に涙した男は、
母親を連れて帰ってかくまった
あるとき、殿様は
「灰で作った縄」が
欲しいと言い出します
皆が挑戦しても出来ない
男が母親に相談すると、、
「塩水にひたした藁(わら)で
固く縄をない、それを燃やすといい」
見事に出来上がった
灰の縄を献上すると
殿様は大いに喜び
この考案は実は、、
かくまっていた母から
教わったと白状する。
殿様は老人の知恵に感心して、
以後は捨てずに大切にするよう
新しいお触れを出した
というお話。。
現代の風潮に疑問を
投げかけるような話でもある。
経済効率を最優先し、
生産性の乏しい人間を
否定的に見る空気が
いつのまにか充満すると、
社会全体が閉塞して
病んでいく
たとえ、生産性は乏しくても、
「そこにいる」だけで、
世の中のバランスを取る
役割を果たしている人たちがいる。
高齢者はその典型だ。
と、丸山理事長は話します。
昔は村の相談役として
お年寄りの経験値が生かされたが、、
今は分からないことは
「グーグル」や「チャットGPT」など
スマホで確認する時代。
時代を担ってきた
お年寄りを敬って大事にする社会でないと
独善的で、拝金主義
利己主義といった退廃的な社会になり、
世界は破滅しかねない。。
「姨捨山」の昔話を
忘れないようにしたいですね
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