夕食時 | 緘黙な日々

緘黙な日々

聴神経腫瘍
場面減黙の私の日常を書いています

少しずつ食欲も戻ってきて

ご飯やおかずを半分まで食べれるようになりました


そんなある日の夕食時…


ご飯は既に配膳されていました

いつもは5分位で起こしに来てくれるのですが

その日は10分くらい待ってたけど、誰も来ない…


(忙しいのかな?もう少し待ってみようかな?でもどうしようかな?)


悩んだ末にナースコール


やってきたのは先輩看護師さんらしき人と

若い看護師さん


「はい何でしょうか?」と先輩看護師さん

腕組みをして不機嫌丸出しの感じで、そう言われたので驚いてしまいました


(腕組みって…👀何か感じ悪っ…)


忙しい中呼ばれたのが不満だったのか

たまたま機嫌が悪かったのか分かりませんが(^◇^;)


今まで優しい看護師さんしか見て来なかったので

露骨に不機嫌を出す看護師さんは初めてでした


(色んな看護師さんがいるんだなぁ…)と思いながら


起こして欲しいと言うと

若い看護師さんが先輩看護師さんに教えて貰いながら起こしてくれました


「起こす時や高さを変える時はここを見る

で、ここが…波打ってるの分かるでしょ?」と先輩看護師さんが小さな計量カップのような物を一瞬指差しました


その計量カップのような物に液が溜まっていて

波打ってるようなのですが…


若い看護師さんは目を凝らして見ていましたが

「すみません。あんまり分からないです」


「最初は分からないと思うけど

その内分かるようになるから」と先輩看護師さん


(何か…突き放すような言い方…多分分かってなかったんじゃないかな…

まぁ先輩看護師さんが付いてるなら安心かも)とやり取りを聞いて思いました

その後 2人の看護師さんは出て行きました


消灯時

先ほどの若い看護師さんが1人でやって来て

小さな計量カップみたいなのを一生懸命見ていました


(えっ…👀)と正直少し不安でした


「どう?出来た?」と先ほどの不機嫌な看護師さんとは別の看護師さんがやって来ました


「あの…高さを変える時はここをこうして…

あとは…」と若い看護師さんが不安そうに聞いていました


「ここをこうして…ここをこうしたら大丈夫」

「分かりました。ありがとうございます」


「そのメモリがここのライン超えないように頻繁に見てね。

後はここが小さく波打ってるんだけど、わかる?よく見ないと分からないけど…ここなんだけど微かに波打ってるでしょ?(笑)」と見る所を指差し


若い看護師さんがそれを凝視

「あ、波打ってます」


「波打ってるのが無くなったら異常って事だから」

「分かりました」


やっぱり教えるって、ああいう事だよねと暗くなった部屋でぼんやりと思っていました