決断力 (角川oneテーマ21)/羽生 善治

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現在最強の棋士である著者の決断力がどんなものなのか、とても気になり読んでみたが非常におもしろかった。
将棋は少し遊んだことがある程度だが、プロの将棋の世界の奥深さに驚いた。
将棋の指し手は、十の30乗ぐらいあり、地球上の空気に含まれる分子の数より多いそうで、頭を使うとどんどん水分が取られていくため、羽生さんの場合一局終わると、体重が2,3キロ落ちるそうだ。
今回心に留めておきたいと思ったのは次の言葉である。
・現状に満足してしまうと進歩はない。物事をすすめようとするときに、「まだその時期じゃない」とリスクばかりを強調する人がいるが、環境が整っていないことは、逆説的にいえば、非常にいい環境だと言える。リスクを強調すると、新しいことに挑戦することに尻込みしてしまう。リスクの大きさはその価値を表しているのだと思えば、それだけやりがいが大きい。そちらに目を向ければ、挑戦してみようという気持ちもおきてくるのではないだろうか。
・集中力の基盤になるのは根気であり、その根気を支えるためには体力が必要だと思っている。
・以前、私は、才能は一瞬のきらめきだと思っていた。しかし今は、10年とか20年、30年を同じ姿勢で、同じ情熱を傾けられることが才能だと思っている。直感でどういう手が浮かぶとか、ある手をぱっと切り捨てることができるとか、確かに個人の能力に差はある。しかし、そういうことより、継続できる情熱を持てる人のほうが、長い目で見ると伸びるのだ。
・知識は「知恵」に変えてこそ、自分の力になる。