コース順としては、先に三池港だと思うのですが、入館時間のことを考えて
四つめの抗口へ。
実は、ここが土日祝日のみ見学可能ということで、日曜日の本日、絶対に外せないのです。
三池炭鉱 三川坑跡
大牟田市の近代文化遺産
福岡県大牟田市西港町２丁目30
✤正門✤
『三井石炭鉱業株式会社 三池鉱業所』のプレートが残っています。
駐車場は門から入ってすぐ、左側にあります。
駐車場前には、たくさんの鯉のぼり。
こちらは、いままでの抗口と雰囲気が違いました。小さい子を連れた家族連れや若者が多かった。
そして、コスプレイベントも行われていましたよ😲 定期的にこういったイベントがあるみたい。
コスプレ撮影、興味のある方はこちらを御覧ください。
三川抗は昭和になってつくられた抗口なので、世界遺産には登録されていません。
ここでもカイドはお願いせず、駆け足で巡ります。
✤炭鉱電車棟✤
コスプレの撮影が終わるのを待ちながら、写真を撮っていきます😅
①三菱造船製20t級 5号機関車
②独ジーメンス製20t級 1号機関車
③米GE製15t級 5号機関車
④東京芝浦製作所製45t級 17号機関車
この４両は、炭鉱閉山時に大牟田市が譲り受け、企業の敷地内で保管していたのですが、全国からの寄付により、平成28年に三川坑跡に移設、展示されました。
✤中庭(日本庭園)✤
昭和24年、昭和天皇御巡幸の記念に造られた庭園。戦後の日本経済の復興を担う三池炭鉱をご視察されたということです。
さて、宮浦・万田坑が老朽化し、さらに有明海の下を採掘するために開発されたのが三川坑なんだそうです。
※万田坑パンフレットより
また、万田坑でも触れた炭塵爆発事故が昭和38年に起こっています。
死者458人、重症者675人、CO中毒患者839人を出す戦後最大の労働災害となりました。平成9年閉坑。まさに、炭鉱の光と影を象徴する抗口です。
✤入昇抗口✤
ここから第一、第二斜行口へ降りていきます。
地下通路を進みます。
お疲れ様です😊おじゃましま〜す。
✤第二斜抗✤
抗口はコンクリートで塞がれています。
ボロボロになってしまった人車
✤人車点検場✤
この先に第二巻揚機室があるようです。
パンフレットには「立入制限有」とありましたが、2024年4月現在、入れたのかどうか不明。ガイドさんをお願いしなかったので、分からないことだらけです😓
✤繰込場✤
入坑前の鉱員が装備等の準備、作業の確認を行う場所です。立入不可
✤山ノ神神社✤
第一斜坑と第二斜坑の間に設けられた山ノ神神社。万田坑にもあったように、坑内の安全祈願のため、どこの抗口にも祀られていました。
狛犬さんもおられます。
繰込場所の建物、修復は難しいのでしょうか。
錆びついた人車
この廃墟感に何故か惹かれる・・・
✤第一斜坑跡✤
事故があったのはこの第一斜坑
現在は更地になっています。
奥には慰霊碑がありました。
お疲れのご様子。午睡のひととき・・・
見学可能なところがまだあったのかよくわかりません。とにかくコスプレ撮影で賑わっていたので、写真を撮るのに時間がかかってしまい、少しくたびれてきました。三川で抗口は四つめ、夫も少し退屈そうな様子😅
これ以上の撮影は諦めることにしました。
代わりに、管理棟で展示物などを見ることにします。
三川坑は、一部改修もされているようですが、廃墟感が一番強い抗口でした。巻揚機室などの内部見学ができなかったのは残念だけど、またの機会に。
三池争議と炭塵爆発事故についてのパネル展示がありました。
たくさんの模型が並んでいます。
✔三池電鉄変電所
ここ、後から行ってみますよ☝️
✔三井金属鉱業㈱ 三池事務所
✔三井化学Ｊ工場
かつて「東洋一」の高さを誇った地元のシンボル。2022年、老朽化により解体されました。
✔宮原坑
管理棟の裏手に進んでいくと
瀟洒な洋館があります。
三井港倶楽部
大牟田市指定有形文化財
経済産業省近代化産業遺産
明治41年、三池港の開港とともに建てられ、三井財閥の社交場、外国高級船員の宿泊接待所として活用されました。皇族や政財界の重鎮も訪れた三井の迎賓館です。
昭和末期に一般公開され、結婚式場やレストランとして利用できるようになりました。
しかし、平成16年、所有者であった三井鉱山の経営難により閉館。取壊しも検討されましたが、保存を望む市民からの署名が集まり、翌年、地元の経済界有志による保存会が立ち上がり営業再開。
平成29年には三井松島産業に譲渡されますが、改装工場が行われ、料理メニューも一新されました。
あのフレンチの巨匠「坂井弘行シェフ」が監修するフレンチが頂けるそうです🧡
ここでの結婚式、素敵でしょうね〜😍
最後は三池港周辺へ向かいます🚗🚗🚗