三池炭鉱の産業遺産を巡るドライブ、

幾つかの見どころを外してしまうのは残念なんですが、時間が足りません。

次の目的地まで寄り道無しで進みます。



少し離れたところに、

広い専用駐車場があります。

明治日本の産業革命における石炭エネルギーの供給源として、三池炭鉱の果たした役割は大きく、その価値が認められ、平成27年、世界文化遺産に登録されました。(8県11市に所在する23の構成資産全体で登録)





 三池炭鉱 宮原坑

(みやのはらこう)

世界文化遺産構成資産

国指定重要文化財・史跡




ガイドさんが案内してくださいます。(無料)

三池炭坑では明治後期になって、七浦坑および宮浦坑の採炭現場が深くなったことで、坑内水を排水する効率が悪化。そこで、さらなる採炭と排水を兼ねた坑口として考えられたのが宮原坑です。


✤デビーポンプ室の壁✤

レンガの積み方は『イギリス式』

『フランス式』との違いを教わります。


三池炭坑は地下水が多く、石炭を1トン掘ると11トンの地下水が湧き出たそうです。当時世界最高峰と言われたデビーポンプの導入により、この問題を解決しました。

デビーポンプ室の壁がここだけ現存しています。

巨大な排水管


✤排水路✤


 

排水路は石で組まれ、丈夫に造られています。水路は市街地を通って諏訪川へと排水されました。デビーポンプ室と排水路はセットで造られており、世界遺産としての重要な一要素となっています。


✤第二堅坑櫓✤

国指定史跡・重要文化財


 

高さ22m。櫓の上部に取付けられた滑車に巻揚機から伸びたワイヤーロープが通り、堅坑内にケージを吊り下げ、支える役割を持ちます。日本に現存する炭鉱遺跡において、最古の鋼鉄製堅坑櫓。

第一堅坑櫓は木製だったため、残っていないそうです。



✤第二堅坑巻揚機室✤



手前のワイヤーが巻かれているのが人馬昇降用で、奥の古い巻揚機が重量物搬出用だそうです。

ワイヤーの太いこと😲




ここに人が乗ったそうです。
櫓に一部木材が使われているのは、万が一落下した時、ストッパーが食込むように造られているからなんだそうです。 


巻揚機室の外観




宮原坑では、労働力不足の解消のため、囚人労働が行われていました。明治16年に三池集治監が開庁し、1000人を超える囚人がいた時期もあったそうです。囚人労働は昭和6年に廃止されました。

ガイドさんによると、
従事するのは重罪人だったそうですが、
その厳しい労働から『修羅坑』と呼ばれ恐れられていたそうです。

その集治監のレンガ塀の一部と石垣が現存しています。(現三池工業高校)
見に行きたかったのですが、今回はパス。残念😥

✤三池炭坑専用鉄道敷跡✤

 

炭鉱専用鉄道は、各坑口から出炭した石炭や炭鉱資材、化学工場への原材料の運搬を担いました。宮原坑のすぐ横にその本線跡が残っています。



宮原坑の見学は、ガイドをお願いしても無料。「福岡県は太っ腹なんですよ」とガイドさん。熊本県の万田坑は有料だもんね🤭
最終入場16:40まで、月曜定休(祝日の時は翌日)です。


さて、次はその万田坑を訪ねるのですが
途中で諏訪川へ立寄ります。


✤諏訪川橋梁✤


 

三池炭鉱専用鉄道は、明治11年の馬車鉄道から始まります。石炭の増産に伴い本格的な鉄道建設が始まり、明治24年には蒸気機関車が走ります。本線は次々に各坑口を結びながら延伸し、明治41年の三池港開港により坑口から港までの専用鉄道が繋がり、電気機関車も導入、国外への石炭運搬ルートが確立しました。


レンガ造りの橋脚や鉄骨の橋梁

この橋の上にも鉄道敷跡が残っています。

我が国では唯一、坑口から港までの鉄道線形が連続して良好に残り、炭鉱景観を形成していることから、三池炭鉱専用鉄道敷跡も世界文化遺産の構成資産の一つになっています。


対岸に階段があり、そちらからは上がることが出来たのですが時間が無い😰

もっと早く家を出てくるべきだったと後悔しつつ、諦めて進みます🚗🚗🚗