こちトラ自腹じゃ | ペペロンチーノのひとりごつ

こちトラ自腹じゃ

敬老の日が近づいてきたので、ちょっと思うことを書きます。

私、今年49歳になったんです。
もうすっかり「オッサン」「中年」「薄らハゲ」と呼ばれる年齢なんですが、シルバーはもちろん、シニアという世代にもまだ10年以上あると思うんですね。

それで思うんですが、あと十数年経ったら自分が、急に演歌を聴き始めたり、盆栽や俳句を始めたりするか?って思うんです。生活圏が急に巣鴨になるか?って思うんです。
いやそれは“シルバー世代”でしょってことなら、逆に「じゃあ、シニア世代のカルチャーって何だろう?」と思うのです。

 

最近、シニア・マーケティングなんて言葉も横行していて、顕著な例はBSですな。中高年向けの番組しかやってない。
CMも、やれ「膝が痛い」だの、やれ「夜中に何度もトイレに起きる」だの、やれ「ウンチが出ない」だの、そんな健康食品ばっかり。
いや、それもシルバー世代とゴッチャなんですが。

 

だけどね、決して「昔懐かし」的なことがシニア向けカルチャーではない。いつまでもオーバーオールのイルカが「なごり雪」を歌ってるのを見てたくはない。シニア向けかもしれないけど、それは“今”のカルチャーではない。“過去”のカルチャーなんです。

“今”発信される“カルチャー”って、ほとんど“若者文化”と同義だと思うんですよ。いやまあ、「カルチャー・スクール」っていう中高年向けの文化もあるけどさ。
「中高年は過去を噛みしめとけ」的な風潮があるように思うんです。
そうじゃなくて、“今”という時代をシニアの視点で切り取る、あるいはシニアに向けて再解釈する、そういう発信があっていいと思うんです。
ぶっちゃけ、今の世の中、シニア世代のためのカルチャー発信が皆無に等しい。

 

映画を例にするなら、本当は大人の鑑賞に耐え得るのに“お子様ランチ映画”“スイーツ映画”というだけで敬遠されている場合だってある。
逆に、大人の映画なのに、ジャリジャリした子が低評価付けて、そのまま埋もれてしまう作品だってあるかもしれない。
これもネット文化の弊害かもしれませんな。雑誌文化が全盛の時は“読者層”ってもんがあった。

 

だからね、私が60歳になったら、60歳以上のコメンテーターだけ集めた映画感想サイトを作ろうと思うんですよ。

 

サイト名はもう決まってるんだ。
「こちとらシニア割引じゃ」

 

ついでに言うなら、コメンテーターが80歳を超えたらサイト名変えるの。
「こちとら余生じゃ」