アメリカの浦島・時代は明治の前
日本では「桜田門外の変」の頃です。
アメリカ版「浦島」
「リップバンウインクル」という男
ニューヨーク周りのハドソン川とキャッツキル山地の自然を愛していた。
ある日、愛犬を連れて猟に出ていったが、深い森の奥のほうへ入り込んでしまった。
すると、リップの名を呼ぶ声が聞こえてきた。
その男についていくと山奥の広場のような場所にたどり着いた。そこでは不思議な男達が九柱戯(ボウリングの原型のような玉転がし)リップは彼らにまじって愉快に酒盛りを始めたが、やがて酔っ払ってぐっすり眠り込んでしまった。
その後、リップは目醒め、山からは迷わず下りることができたが、しかし、奇妙なことに着て居た服はボロボオ、猟銃は錆びてガタガタに・・
懐かしい町はすっかり様変わりしてしまっていた。
親友はみな年を取ってしまい、アメリカは独立国になっていた。
そして、妻はと言えばすでに亡くなっており、恐妻から解放されたことを知る。
彼が一眠りしているうちに世間では20年もの年月が過ぎ去ってしまっていたのであった。
日本の浦島伝説と決定的に違うのは
浦島のように虚しい孤独な老後では無く、
米国版ではこれからが楽しい人生が始まる!!
ここらが日本と欧米の国民性でしょうか、
どこの浦島伝説も日本では
〝遊びに浸れ無かった馬鹿″ になって終わるですね・・・寂しい童話です。