「ペップトークのシナリオの法則」について、
あらためて勉強していたときに
JRの吊り広告が目に入り、メモしていたものが出てきた。
「つながる冬」と題された車内吊り広告は、縦書き文字だけで構成されていました。
その文面は・・・
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妻にプロポーズしたのは12年前の冬だった。
東京で開幕したばかりの「ライオンキング」を見た帰り。
その日 実はプロポーズする予定なんてなかった。
だが、舞台を見て無償に胸が熱くなった私は、
感動で涙する彼女の姿に突き動かされてしまった。
妻は何も言わず、私の手を握って頷いた。
寒い風の中でつないだ手の温もりが不思議に心に残っている。
あれから12年。長かったような、あっという間だったような。
年に一度、記念日の「ライオンキング」は続いている。
今はもう劇場を出て妻と手をつなぐことはない。
私の右手と妻の左手は、この間を歩く娘の指定席になったからだ。
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最後まで読む前(娘のくだりが出てくるまえ)に、・・・
年に一度、記念日の「ライオンキング」は続いている。
なのに、
今はもう劇場を出て妻と手をつなぐことはない。
って、奥さんが死んじゃったのか
・・・って早とちりしたのはオイラだけか???
まぁ、そんなことはともかく、
人の心を震わせるための仕掛けは、
幾つかの定石や必須条件みたいなものがあるらしく・・・
この文章にも幾つか仕掛けられておりまして・・・
仕掛けがあるのがわかっていながら・・・
この広告の文章を読んで目頭を熱くしてしまったオイラですが
(涙腺が弱いだけか???)
このコピーを書いたライターさんを尊敬してしまうのであります。
私が、このブログで映画の中から
ペップトークのシナリオを探し続けているのも、
実はそれが目的なのです。
ペップトークを学んで、
「心に響くメッセージ」
「心に響くスピーチ」
「心に響くアドバイス」
そんな言葉で、みんなを元気に・・・
やる気に・・・
励ましてあげられたら最高だなと思っているのです。
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