日ハムの秋季キャンプ。


とても遅くなってしまいましたが、新庄監督が、


「一塁ではなく、三塁に走らせる」

この様な練習がされると、沢山報道されていました。


実際に行われて、YouTubeでも動画になっているので、どんな練習をしたのかは、いつでも見る事が出来ます。


https://news.yahoo.co.jp/articles/04e6b4c72a0025850c7ce9f65988981a2f9e0fe8



https://m.youtube.com/watch?v=9Rqe-q5jGII




この練習、


「右投げ左打ちの人の、軸足の体重移動」


ここだけの目的と新庄監督は言います。



しかし!

自分としては、もっともっと意味のある練習だと感じました!





上の記事は以前、


自分流のバッティングの極意の話をしました。


「テメェみたいな素人は黙ってろ!」

ごもっともな意見なのですが、


自分は野球をやっていて、1日だけゾーンに入った感覚を味わった事があるのです。



「自分の振りたい場所を最短で振り、一才自分は力を入れない。」

なのに、


今まで飛んだ事もない場所までボールが打てる。



リリースの瞬間、どこにボールが来るかがわかり、素振りをする感覚でボールを打つ。


すると、



明らかに今までとは違う打球が、余裕で外野の頭を超えて飛んでいく。


勝手に身体が動く様な、不思議な感覚。



この感覚をコントロールするとしたら?


それを現在の自分が言語化した内容です。



上の記事の中で、


自分の意識下にある「自分A」

自分の意識よりも先に反応する「自分B」


こんな話をさせて頂きました。



これを踏まえて、


「三塁に走る練習」

これを行った際に、三塁に走るという意識は、


「自分A」からの指令です。



いつもと違う事をするので、新たな事をする場合は、「自分A」が指令を出します。


「自分B」は、最適な動きを早く「自分A」から引き出しているので、


「打ってから三塁に走る」

これは「自分B」には出来ない行動なのです。



練習風景を見て頂ければ分かるのですが、

三塁に走れと指令されているにも関わらず、


一塁に走り出してしまいます。



「自分A」が指令を出す前に、「自分B」がボールを打って、走る所まで行っているのです。



という事は、一塁に走ってしまう人は、「自分B」を練習で使っているという事です。



例えば清宮選手。


人よりも更に奥まで一塁に走っていました。

これは、


「自分B」の与える影響を強く受け、「自分A」の指令が伝わり難い状況で練習をしているという事です。



試合は「自分B」がやります。

じゃないと、対応出来ません。

しかし、


「自分B」を鍛える為には、「自分A」の引き出しを増やす必要があるので、


「自分A」を鍛えます。



「自分B」は、鍛えるとか、そういう概念はありません。

「自分A」の持っているものを最大限活かすだけです。



この新庄監督が行った練習は、「自分A」に対しての練習なので、


確実に「自分B」の幅が広がった練習だと思います。



この練習で、どうしても一塁に走ってしまい、全然対応出来ない人は、


そもそもの練習自体が、試合に役立つ練習を出来ていないかも知れません。



この練習は、


意識、

無意識、


どの程度選手がバランスを取って打席に立っているか?


それを確認する為にも、とても意味のある練習だと自分は思います。



さすがBIG BOSS!