本日紹介しますは…
通算35台目の愛車
” ホンダ3代目ライフ ”で行った「板金修理」のお話。
コチラがそのホンダライフ。
この頃のホンダは高級車から軽自動車まで
『どんなに手入れをしても高い確率で”錆(サビ)”が発生します。』
特にホンダの場合80年代から90年代初頭は塗装が他社と比べて異様に
薄いらしく塗膜の下からサビが発生して塗装を浮き上がらせてしまいます。
” ほら、こんな感じ・・・。”
クルマの塗装はメーカーやクルマの位置付けによって異なりますが
基本は” 下地 ⇒ 中塗り ⇒ 上塗り ⇒ クリア ”と塗っていて
高級車になればなる程塗膜の層が厚くなります。
『確か現行のセンチュリーは”7層”だったと記憶してます。』
で、このライフはとにかくリヤのフェンダーアーチ周辺でサビが続出
するらしく、同型式のライフを見ると高確率でサビによる膨らみが
発生しています。
「ライフのほかシビックやアコードでも同じ状態になるみたい。」
コレを修理するのですが
『最低でもコレだけ必要になります。』
写真上の左側から・・・
〇上塗り用のボディスプレー
〇プライマー&サフェーサー(※プラサフとも言う)
〇シリコンオフ
〇ボディ用パテ(※これは薄付け用)
これにボディ塗膜やサビを削るための耐水サンドペーパー
(※番手としては80番・120番・240番・600番・800番くらい)
ボディの状態によっては”厚付けパテ”などが別途必要になります。
あとは上塗り用のクリアースプレーかな?
『あくまでもコレ”最低限”です。』
まずは最初の段階…。
最初に番手の荒い耐水ペーパーでサビや浮いた塗膜を徹底的に削って
いきます。もしサンダーのような工具があれば手で仕上げるよりも
楽に削れます。ここでサビを完全に取り除かないとプラサフや塗装を
塗ってもまた浮いてきてしまいます。
削り終えたら一度シリコンオフで脱脂。そして空いた箇所にパテを盛って
完全に固まるまでしばし放置・・・。
パテが固まったらボディの形状を確認しつつ同じ感じになるように
ペーパーで削り、番手をあげて表面を整えていきます。ある程度
良い感じになったらシリコンオフで脱脂して乾燥したらプラサフを
塗布。
その後目の細かいペーパーでプラサフを研いで平面になったらここで
ボディ色にて塗装します。最初は軽くスプレーして乾燥して乾いたら
また塗装・・・と何度か塗り重ねます。
『いきなり一気に厚く塗ると塗料が垂れて失敗します。』
クルマによってはある程度拘ってやるもんだと思いますが…
『このライフの場合 ”遠目でキレイな程度” で済ませました。』
” 右側も同様に…。”
こんな感じ。
ちなみに部分的に塗装すると色によっては普通に目立ちます。
そこでボディのプレスライン(※折れ線とも言う)まで研磨して
マスキングを施して塗装。乾燥直後に”ボカシ剤スプレー”を塗って
乾燥させると目立たなくなります。
『最後に上塗りのクリア塗装を施せば完成です!』
面積にもよりますが乾燥含めて半日で済みました。
ただ…
『補修後、わずか1年でまた錆が発生…まぁ適当にやったしなぁ~。』