ミステリー小説の評価方法 | 役牌・ドラ3!!!

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トムコリンズというCABALジュピター鯖のFBがCABALそっちのけで近麻熟読するブログ

今日は朝から整形外科受診しようかと、病院が空くのを待ちながらサンドイッチでアメリカンウィートをやってます。

いやはや、先々週あたりから右の腋化が痛すぎて寝返りも打てない状況で困っております。多分先月末の草野球の守備中に起きた、セカンドとの接触が原因。。。

レントゲンで痛みの原因が分かれば一安心なのですがね。

ミステリーの評価方法について書きましょう。

内容は簡単。私が個人的に重要だと思ういくつかのポイントをそれぞれ5段階評価して平均点を出すだけ。

では以下が評価ポイント。

◎フェアプレイ度

主人公(刑事、探偵、その他)が真犯人を暴く前に、読者自身に必要な証拠を与えているか。さらにそれら証拠が真犯人一人を限定し得るものか。がポイント

※たとえば探偵が独自に見つけた証拠を、真犯人を暴いた後に明かすなどすると評価が下がる。

◎フーダニッ度(Who done it)

誰が殺人を行ったのか。その意外性と、そのキャラが作品に与える重要性がポイント。証拠が出揃う前にフラグが立ちすぎていたり、真犯人が端キャラすぎると評価が下がる。

◎ハウダニッ度(How done it)

どのように殺人を行ったのか。凶器や殺害方法の独創性、犯人のアリバイの完成度。もちろん種明かしのあとは読者の反論の余地のないものでなくてはならない。

※私は正直、殺害方法をそれほど重視していない。。。

◎ホワイダニっ度(Why done it)

なぜ殺人を行ったのか。犯人が殺人に至る経緯、背景、心理状態が評価のポイント。一見して動機が分かりづらい猟奇殺人なども、真犯人が悪魔に変わる要因が評価にかかわる。

◎世界観

作中のキャラ達が住む時代、街、文化、風俗が作中の世界をリアルにしているか、また事件と直接のかかわりがなくても、純粋な興味を持ってその情景を楽しむことができるか。

分かりやすく言うと、読むだけで情景がリアルに浮かんできて、住んでみたくなったり、恐怖が増強されたりする描写であるかということ。

◎キャラの個性

キャラの一人一人に感情移入できるか、好きなキャラだけでなく殺したくなるくらいイラっとくるキャラの存在も評価につながる。

※私は「ローマ帽子の謎」で、一人のバカ女を叩き殺してやりたくなったことがありますw

◎プロット

整合性のある作品であるか。主人公がすべてを明かした後に、序盤からの伏線が生きてくるか。
読者に矛盾を指摘されるようなプロットでは評価が下がる。またプロットを用いていない(少ない)場合も同様である。「あのときのアレってそういう意味やったのね」っていうのが作品を面白くするというあれです。

―トム警部はコリンズ氏の能面のような表情に一瞬の綻びが生じたことを見逃さなかった。しかし確かな証拠がない今、あえてそれについて言及することを避けた。―みたいなやつです。

◎消費カロリー(これに関しては足を酷使する刑事が好きという、完全にトムの趣味趣向に基づく評価点)

本格ミステリーには一見意味のない操作や、事務的なアリバイ調査や指紋検証(小説はあくまでフィクションなんだから、真犯人が指紋を残すような愚を犯すはずがない。)がしばしば書かれることがあり、ストーリーの進行を遅らせることがある。

これらの操作はほぼ全て空振りになるため、事件解決の間接的要因(伏線)にすらならないことが多い。この点をマイナス評価するかは意見が分かれる所だが、真犯人を一人に限定する(フェアプレイ)ためには必要な事であり、私は評価したい。

具体的にいえば、ホームズやポワロがクイーン警視やバーンリー警部より優れた頭脳を持っていることが明白だったとしても、「キャラの頭脳が作品そのものの優劣を決めるわけではない」ということである。

つまり。。

プラス評価→結構なページ数を割いて行った現場検証でなんの証拠も上がらない場合や、刑事が真っ当な論理に基づいて絞り込んだ容疑者が全くのシロだったりする場合。

マイナス評価→
①一つの物証が持つ複数の可能性を吟味しきれていない場合(探偵が天才すぎて、いくつかの容疑者の中から犯人まで一直線に到達してしまう等々)

②捜査がトロすぎて”個人的に”ウザッってなった場合。

こんな感じでいきます。

よし医者いこう