「愛国者の憂鬱」坂本龍一&鈴木邦男 | ペンを持ち 花を愛で

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こんばんは。ブーケ1

 

「愛国者の憂鬱」という対談集を読みました。

 

坂本龍一鈴木邦男と言う、イデオロギー的に真逆の二人。とてもおもしろそうに思えたのです。

 

と言うか、二人それぞれに対して、私の認識のギャップがものすごい人達なのです。

 

坂本龍一はもう言わずと知れた、世界を股にかけた才能ある音楽家。私的には原田知世、大貫妙子経由で特によく知っている人です。そんな人が実はもう一つの顔、政治運動も積極的に行っていた人。日本の芸能界常識から考えると、とてつもなく異色の存在に思いました。(最近はちょっとずつ変化してきているけれど)最期の東京都知事への手紙は、本当に胸打つものでした。

 

鈴木邦夫。この方は元一水会会長、ガチ右翼。私にとって右翼と言えば、街宣車でガーガー喚く、正直アブナイ人達のイメージゲロー。ところが、“スーツを着た普通のおじさん”何なら優しい目つきの近づきやすいおじさん。このおじさんが、右翼はてなマークずい分と首を傾げたものでした。

 

そんな二人が対談する訳ですから、興味は尽きませんでした。

 

読んで一番印象に残るのは、二人とも本当にたくさんの本を読んでいるびっくりマーク鈴木邦夫は思想家であるからある意味当然かもしれないけれど、それにしても本当にたくさん読んでいる。そして坂本龍一、一体大忙しの音楽活動のどこにそんな時間があるんだはてなマークと思うくらい、たくさん読んでいる。しかも二人とも阿吽の呼吸かと思うほど、同じ本をたくさん読んでいる。

 

そしてもう一つ、自分の知らない事を知ろうとする姿勢。それがイデオロギー的に反対のものであっても、見て聞いて、知ろうとする。

 

この二つのポイントで、この二人は“右翼・左翼”と言う狭い世界のイメージを軽々と超え、より普遍的な(文中で言う所の地球規模的な)幸福の追求へと向かっていったのかな、そんな思いを持ったのでした。

 

この二人が同時期に河岸に旅立ってしまった事は、今の私には「最大の不幸」の様に思えてならないのです泣。そうならないためにも、斜に構えて現実論に傾かず、理想を持って自分の持てる力を行使しなければいけないな、ほんの小さな力だけれど、と思うのでした。