今週で二つの短歌教室が終わった。たまたま同じ週に終わることになった短歌教室について、両方の講座の先生方にOKいただいたので、書いてみようと思う。あくまでも私の個人的な経験だけど、これから短歌を勉強したい人の参考になればうれしい。



まずは地元の大阪の枚方でお世話になった武富純一さん。こちらは心の花で長く短歌をされている方で、細かな添削をモットーとされている。


このクラスでは、

語順を整えたり、定型に整えたり、

読者に誤解される書き方になっていないか、

意味の重なりあう語彙はないか、


などの基本的な定石から始まって、

記号(パーレン、句読点)やカタカナ表記、

ひらがなと漢字の印象の違いなど、

一般的な細かなことを学んだ。


その間に大量の良い連作を紹介してもらったり、海とか蝶とか講座に提出した歌中の語彙を使った秀歌をずらっと集めて紹介してもらったりした。


(玉子の焼きすぎはまずいで、みたいなこと)



そして同じ夏に通い始めた江戸雪さんの梅田教室。江戸さんは全国的に活躍されている歌人さんで、クラスには新聞投稿や雑誌で頻繁に名前を見かける生徒さんもいる。ここでは細かい添削よりも、


上の句と下の句のバランス

意味性の濃さの調整

虚と実のバランス

固有名詞の効果の是非

修辞の指摘

言いたいことをどれほど抜くか

どうやって読者を路頭に迷わせないか


など、定石を踏まえつつ、どうしたらもう一歩先へ飛躍できるかを教わった。その間、もちろん大量の連作を紹介してもらい、作者の背景や、連作のキーになる歌はどれかなど、俯瞰して連作を読み解く方法も紹介してもらった。


(ネギと天かすと汁のバランスの俯瞰、など)


そして、両者に口酸っぱく言われたのが「助詞」の大切さ。さすがに最近はそこを指摘されることも減ったけれど、最初のうち、同じ歌を提出して同じ助詞を指摘されたときには、もうこれは絶対の定石があるんだな、とひれ伏してしまった。


料理教室に例えると、武富さんが包丁の持ち方、鍋の種類、野菜のむき方を教えてくれたとすれば、江戸さんは包丁を入れる速さと角度、引き方、そして野菜の味を最大限引き出す方法を教えてくれた、といったところかもしれない。


短歌教室は、生徒さんの作品を他の生徒さんがどう解釈するかを聞ける貴重な機会で、歌会ほどみんな緊張していないし、分からないときには講師の先生が優しくサポートしてくれる。そして、目の前でみんなの歌がどんどん良くなっているのが分かる。そこが最大の利点と思う。


そして回を重ねるごと、先生が同じことを???の歌に指摘しているのを聞いて、自然と「基本のバランス」が身に付くし、その場で質問もできる。


入門書と違って指導が目の前に生きているのだ。


短歌にもっとのめり込みたい人は是非、短歌教室をおすすめしたい。入会前に講師の先生の歌をネットで検索して、嫌いなタイプの歌じゃなければ、見学してみることをおすすめする。もし入会しなくてもきっと良い経験になるんじゃないかな。


二つの講師の先生方には感謝しかない。こよなく歌を愛する先生方に出会えて、2022年の夏から人生がめっちゃおもろい方向に動き始めました。


この先何があっても短歌は続けるだろうし、このblog書いたら、もうやめられない😅(ですよね)。


2年もの間、ありがとうございました😊


・夏の日のリビング短歌教室へナナフシのごと怯えてはいる


ではまたね👋

今ここが天国。