あっと気づけば、歌を始めて1年と5ヶ月ほどでしょうか。まだまだ、若山牧水と石川啄木の名前を間違えずに書けるようになった、という程度の情けない私ですが… (啄の文字を豚にしてたかも)
心の花7月号には、いつもより一首増えて6首掲載されました。一歩一歩ね。バラバラで提出して、もちろんいいのだけど、私は自分の訓練のために8首連作にして提出してるよ。
いつか、「なんと幼い歌を作っていたのか…」と吹き出す日が来るでしょうが、短歌の中に入った愛の深さは変わらない、はず。今回はボウとのお別れとフウタとの出会いの記録の8首です。ちゅうわけで、Here we go!!(一部、掲載歌の言葉を変えてます)
小さい檸檬
七歳の犬が壊れた 百色の色鉛筆を持つ子のそばで
心臓の消えてしまったあの日から動きを止めた娘と絵筆
ボウちゃんの消えたケージを拭き上げて温い涙はころがりとまらず
白雪の枝に残った檸檬のようなきみを見つける小さな鼻の
店員の腕にまあるく仏像の表情をした手乗りシーズー
胴回り26センチ星柄のハーネスの待つ居間の白かべ
「ただいま」の娘の白いほっぺたに一面広がる満開の虹
春の日のフウタを描いた画用紙は小さい檸檬の香りに満ちて
愛するものを失っても、時間は徐々に過ぎ去って、死者から生者の世界に意識はうつるけれど、思い出はたぶん深いところに永遠に残って、温泉の源泉のように温かなやさしさをずっと放ち続けるのでしょう。
ではまたね👋
今、ここが天国。