さてこのブログも紆余曲折の末613回を重ねてきましたが、まだまだ登場していないアーティストがごまんと居ることに気づきました。先ごろアップしたシカゴやジェスロ・タルなんぞ最たる例で、ごまん(5万)とは言いませんが秘かに登場を心待ちしている方達が何人何組か居られます。序でといっちゃぁなんですが、ジャンルにも未開地がありまして、それはクラシックです。
私は正直クラシックは好きですし耳にする機会も多くあります。CDなども少々持っております。しかしながらア~ダコ~ダと知識がないうえに批評など出来ませんゆえ薀蓄すらもありません。というわけでどうかこれ以下の拙筆をお許しくださいまし。
クラシック記念すべき第一弾は何にしようかと感える間もなく目の前にあったの一枚、カルロス・クライバー指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団主催の『1992 ニューイヤー・コンサート』であります。
ニューイヤー・コンサートは1939年から続いている伝統あるコンサートで、毎年名の通り1月1日の正午に開演。今年はフランツ・ウェルザー=メストが指揮。2002年には我が日本が世界に誇る小澤征爾が指揮をとり、あのカラヤンでさえ意外なことに1987年の一度きり。私がクラシック界で一番のお気に入りのクライバー氏は1989年と合わせて2度あります。特に1992年については“伝説の”とつくほどあまりにも有名。
なぜ私がクライバー・ファンになったかは単純極まりなく、私の周りはカラヤンカラヤン小澤カラヤン、実兄までもがカラヤンだったからだと捻くれ者の私はクライバーに必然と手を差し出したのです。とはいえ好きになるため、いや、カラヤンよりクライバーが好きな理由を探すために聴き漁った時期もありました。私素人なりに見極めることができたのが自称このニューイヤー・コンサート対決だったのです。
このところプロ野球界で話題の斉藤祐樹を“柔”と称し、巨人入りした沢村を“剛”と称したのと同じ感覚でした。カラヤンは“剛”でありクライバーは“柔”と。クライバーは特に早いテンポになればなるほど“柔”が際立ち、たちまちその逕庭に驚くのです。まあシュトラウスに因んだ曲目というのもあったかもしれないですが。
ウィーン・フィルの創始者に敬意を表して<ウィンザーの陽気な女房たち>で静かに幕を開け、一年の始まりに何とも相応しく、未だ私のなかでクライバーの名演として君臨しつづけます。序奏部から主題に入る前の流動感あふれる弦の調べにゾクゾクっと何度聴いてもしますねぇ。
クライバー魔法の左手と銘打たれたワルツ<天体の音楽>は、瑠璃色したビードロのように繊細で、アンコールはお待ちかね<美しく青きドナウ>と<ラデツキー行進曲>が万感の拍手によって迎えられ万感の拍手となって送られる。見えてきそうです汗だくのクライバー、その感動的羨望におそわれます。
補足としてジャケットでクライバー自身が鉄道ラッパを吹いているが、これは4曲目<観光列車>での一幕。♪ププゥ~ ププゥ~ サービス精神も旺盛だ。
-NO.613-
★いがわ小径・郡上八幡★
郡上おどりで有名な郡上八幡は神聖なる水の有処(ありど)であり、吉田川に注ぐいつくもの水路は生活する者には欠かせない。そのなかでも“いがわ小径”は水路と歩道が一体となり、サツキマスや鯉も生息している幅およそ1M・全長100Mに亘る隠れたる名所です。